密室殺人、人間消失などなど、次々と起こる一見不可能に見える犯罪。そのおもしろさにすっかりはまって、続けざまに読んだサム・ホーソーン先生の探偵譚。が、三冊目ともなるとさすがにちょっと飽き気味に感じ、問題のための問題ではありませんが、なんかムリヤリ密室をつくっているように思えてきて、続きの短編集には手を出さずにいました。
で、久しぶりに読んだ本書、サム・ホーソーン先生の活躍する四冊目の短編集ですが、いやぁ、おもしろかった!サイクリングに出かけた女性が自転車を残して姿を消す『青い自転車の謎』、ホーソーン先生といっしょに歩いていた男を、出会った人は誰も見ていなかったという『革服の男の謎』等、シリーズ中でも傑作の部類に入ると思われる作品が収録されているということもあったのでしょうが、本格ミステリ、それも切れ味鋭い短編の本格ミステリが好きなんだと再確認させられました。
ちなみに本書には、作者のもう一人のシリーズ探偵ベン・スノウとホーソーン先生が共演するという、ホックファンには嬉しい『呪われたティピーの謎』が納められています。この二人以外にも多くの探偵を創造している作者、ぜひ彼らの探偵譚もまとめて出してほしいですね。