「三角関係、出生の秘密、不治の病、今度口に出したら心中よ!」アニメのコンセプトを提案する部下に向かってヘヨン(オ・ユナ)が言う痛快な台詞ですが、この三大要素に当てはまらないまでも重苦しいテーマを含んだ本作品が、同時進行していく漫画の世界の助けを借りて独特の輝きを放っていきます。
両親の愛情を知らずに育ち、「愛はホルモン異常による錯覚」だと思っている漫画家山口はな(ペ・ドゥナ)。劇中『宇宙人』とも言われる一風変わった雰囲気を持ったはな(ペ・ドゥナの、はまり役!)が描くのは、時間と空間を超えて愛を貫く男女の切ない恋物語。傍らで制作を手伝ううちに互いに惹かれあっていく青年ソンマン(イ・ジヌク)もまた、18歳の時に地獄を見て以来、生きる理由を見つける為に、必死でもがき苦しんでいるのです。
そんな危なっかしい『子供』の彼等を前にしては、『大人』の二人コ・ジンピョ(キム・ミンジュン)とヘヨンは卑怯にもなりきれず、支えになっているうちに、避けていた恋のトンネルに自ら迷い込んでしまう事に....。
しかし、四人の恋愛模様の視界は良好。何より、仕事も遊びも超一流の大人の二人が魅力的だから。漫画マニアにサッカーゲーム、ジンピョとヘヨンのサルサ・ダンス〜二ヶ月間の特訓の成果らしいです。第1話から魅せてくれます。
少し違和感があるものの、観ていて楽しい日本(名古屋)ロケシーン。映像はきれいで、音楽は耳に心地よく、不快な登場人物も出てこない。爽やかな印象を残して終わる作品を観ながら、韓国ドラマの新しい試みに拍手を贈りたいと思います。