【対象】Single-Layer-Sacd(SRGS4544,発売日:2000/06/07)
【概要】John Coltrane(ts)が最後の共演として#1,#5に参加し、タイトル曲(#1)ではsheets of sound(16分音符基調の羅列音で高速に吹きまくる奏法)を披露する。歌心溢れるWynton Kellyのpianoも味わい深い。1961年録音。
【試聴1】<2009年UK盤CD(Complete Columbia Alubum Collection)との比較>
上記CDは、色付けが感じられず、レンジが広く各楽器が緻密。これまでのCDの中での決定版といえる。
本品(Sony-Sacd)は、そのCDバランスをそのままに、現実感だけをグッと増した感じの製品だ。
Piano(Wynton Kelly)の硬質な響き、シンバル(Jimmy Cobb)の金属感、tp(Miles)のミュートやts(Coltrane)が生々しく、それらが静寂な空間に浮かぶ様は筆舌に尽くしがたい。
【試聴2】<APO-Austria盤Hybrid-Sacd(CAPJ8456SA,発売日:2010/09/14)との比較>
APO盤は雰囲気重視の観点から中域を強調させたのだろうか、ベールで覆ったように高域・低域が不足しており、生々しさに欠く。
また、Milesを全面に出すためにミックス・バランスを変えたのだろうか、pianoやtsなど、その他の楽器のレベルが下げられており、違和感がある。
【印象】本品(Sony-Sacd)は、徹底した色付けの排除など正攻法で作られており、「Sacdはかくあるべき」と訴えた実に素晴らしい製品だ。