学者、評論家、ジャーナリストなど外側から見たサムスン電子の分析書はいくつもあったが、幹部役員、社員が自らを語ったものはこれが初めてではないか。半導体メモリーでサムスンを世界ナンバーワンに押し上げた李潤雨副会長や、黄・半導体総括社長のアグレッシブでロジカルな事業運営、その下で夜明けから深夜まで働き詰めた若手技術者の話は迫力があった。今まで語られたことがなかった人材育成や報酬制度など、内部からの証言ならではの多くの貴重なデータも盛り込まれている。サムスン電子の強さの源泉と今後を考える上で、参考になる多くの情報を提供している。経済産業省や日本の半導体メーカーの関係者だけでなく、多くの日本人に勧めたい。