非常に高名なアルバムで、たくさんのレヴューが有りますから、再発を機会に少し違った観点から、レヴューしたいと思います。
ブラジル、ラテンアメリカ、そして仏では既に大人気でしたが、それに目を付けたヴァ―ヴ・レコドが、1966年、ニューヨークに彼を招聘し、レコーディングさせました。それがこのアルバムです。
米国では、この少し前から、ジミー・スミスが同じくオルガンを演奏し、ジャズ界でブレークしていましたが、一見ミスマッチに思えるボサノヴァとオルガン、これをW・ワンダレーが見事に融合させました。彼のオルガンは、テクニックに裏付けされていて、クールで強弱の振幅が大きく、跳躍感とスイング感が素晴らしい。
サマー・サンバ(ソー・ナイス)は、御存知のように世界中で大ヒットしました。日本でも何年もの期間、夏になるとこの曲が良くかかっていて、本当に夏によくマッチしていました。また、ボビー・ローゼンガーデンのパーカッションの好サポートも見逃せません。
後にアストラット・ジルベルトと共演し、サマー・サンバとコール・ミーが両アルバムの共通曲ですが、A・ジルベルトのヴォーカルが入るだけでこんなにも感じが変わるのかなと思います。また、少し脱線しますが、ジョアンナ・ジルベルトがA・ジルベルトを口説いた時、C・ベイカーと3人でゼア・ウイル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユーを永遠に歌い続ける想像上のヴォーカル・グループを結成しようと言ったらしいです。やはり、A・ジルベルトのヴォーカル・スタイルは、チェットの影響を受けているのですかね?なにはともあれ素晴らしいアルバムです。必聴です!!!