「青春もの」に弱いので、サマーでスクールでデイズなタイトルに惹かれてしまった。実際はサマースクールのデイズだ。主人公の千里は高校に入ってから急に「元親友」からいじめにあい、登校拒否に。そんな状況を変えようとサマースクールに申し込むがそこにはジャスティンという美しい外国の男の子と、いじめっ子の元親友がいた…というお話。最初、とても他愛のない女子高生の語り口調の日記を読まされていると思い腹が立ったが、途中から一気に高校時代に引き戻されてはまってしまった。好きな人が隣りに座ってヒザがふれ合えないこと、ささいな誤解を自分から解消できないこと、すべては他愛のない文章(を装っている)のなかにしっかりとした客観性をもって、なおかつその鮮度をみずみずしくよみがえらせるように丁寧に描かれている。ラストは秀逸。おそらくさんざん共感した挙げ句に、当時かなえられなかったことが満たされる。