本書の内容は、著者の定義するところの「新自由主義」な思想に
現代は侵されており、それをサブカルによって克服しよう!というような
内容である。
のだが、立論が適当としか思えないというか、言葉の使い方が意図的なのか?
と思うほど、曖昧かつ自由というか、何か明示されていない大前提を元に本書の
内容は論じられているような気がする。
タイトルの「新自由主義」なるもの自体も定義が曖昧で、新自由主義なるものは既得権と
いうものに対するスタンスが特徴で、それがどのような理由において発生しているか、という
ような説明や定義付けはなされるものの、実際に提示された具体例が、前段の説明や定義
とは異なっている…少なくとも、同様のものであると断じ得る根拠は薄弱と感じた。
そういうわけで私にはもはや、既得権に反感を覚えるもの=新自由主義者位の理解しかしよう
がなく、それならそれで別段構わないのだが、著者の定義づけでは明らかに狭い範囲の人間や
思想を示唆しているのでワケが解からない。