このシリーズは、今、大人目線で読んでみても面白く興味深い作品です。サバイバルの薀蓄が得られるのはもちろん、極限状態でどう人々は考え行動するか、参考になります。
本巻では、荒地と化し、枯れて裸となったジャングルを、人を求めてさ迷い歩く主人公が描かれます。どうやって貴重な水を手に入れるのか? また獣を食べるために、どのようなワナをしかけるべきか? などの薀蓄が得られます。途中で見つけた子犬と旅をする主人公ですが、その子犬ともはぐれてしまいます。ようやく人と会うことができますが、さまざまな人間がいます。良い人ばかりではありません。
「サバイバル」は、環境が変わっても柔軟にそれに適応していく人や、明るさや親切心を失わない人がいる反面、文明社会の暮らしをいつまでたっても断ち切れない人、偏狭な視野でよそ者を排除する人など、次々と現れるキャラクターの描き方もいいです。
さて、不況の中でも未だ豊かさを保っている日本ですが、この先いつまでも某国にチューチュー資産を奪われるばかりでは、衣食も足りなくなるでしょう。中東有事の代わりに極東有事を起こされたら、まさにサバイバルの世界となります。その時、日本人は今の日本人のままで居られるでしょうか。考えさせられます。