ずっと昔に、漫画雑誌に掲載されていた頃の本作品を、一部しか読んでいなかったのですが、今になって何故かふと思い出して、全巻購入しました。「凍傷を防ぐため、出来るだけ排便は素早く済ませなければならない」という記述があったのですが、その薀蓄に子供心にも感心した覚えがあります。第1巻で記憶にあったその記述があり懐かしかったです。
今現在、大人目線で読んでみても面白く興味深い作品ですね。サバイバルの薀蓄が得られるのはもちろん、極限状態でどう人々は考え行動するか、参考になります。
環境が変わっても柔軟にそれに適応していく人や、明るさや親切心を失わない人がいる反面、文明社会の暮らしをいつまでたっても断ち切れない人、偏狭な視野でよそ者を排除する人など、次々と現れるキャラクターの描き方もいいです。
最初の大地震が起きた後、日本人らしく秩序を保って順番に配給を待っていた人たちが、いざ助けがどこからも来ないと分かった途端、ケモノのようになり、略奪や強姦、殺人に至る様は、考えさせられました。
不況の中でも未だ豊かさを保っている日本ですが、この先いつまでも某国にチューチュー資産を奪われるばかりでは、衣食も足りなくなるでしょう。中東有事の代わりに極東有事を起こされたら、まさにサバイバルの世界となります。その時、日本人は今の日本人のままで居られるでしょうか。
とりあえずそんな事を考えなくても、楽しめるエンターテイメント作品には違いありません。できればコミックセットを再販して欲しかったですが、自分はバラで買いました。バラの場合、全10巻の他にコミック化にあたってカットされた部分を編集した「AnotherStory」があります。ご参考までに。