ズバリ、この映画好みが分かれます。はっきり言ってストーリーはどうでもよく、マッチョな男と可笑しな相棒が美女を助けつつ巨悪と戦い、最後にはちゃっかりお宝を手に入れて終わる。ふつーのB級冒険アクション映画。
CGに(余り)頼らない生身のアクションと、クスッと所々で笑わせる小意気なアメリカンジョークと、スティーブ・ザーンのキャラに救われてはいますが。
原作は上下巻に及ぶ長編で、ニジェール川での哨戒艇と対戦車ヘリを相手にした戦闘や、サハラ砂漠でのサバイバル、金鉱山に捕らわれた学者たちの救出作戦や、フーロー砦での何千というマリ軍の歩兵と戦闘機との攻防戦といったように、映画版よりも遥かにスペクタクル満載の傑作に仕上がっている。
時間の制限がある映画版は、やはりたくさんの重要な場面が削除されていた。例えば、サハラ砂漠で見つけた飛行機の残骸は誰のものか?といった所である。当初は原作者のクライブ・カッスラーの娘があの飛行機のパイロットであるキティ・マノックを演じる予定だったらしいが、編集の段階で削除された可能性大である。残念。DVDで復活させてくれ。
また原作ではピットとジョルディーノは空軍のパイロットの出身なのだが、映画では海軍特殊部隊SEALの出身に置き換えられていた。原作ではピットとジョルディーノの名パイロット振りがあちこちで披露されているので、映画では今後どのような展開になっていくのかと案じてしまう。ま、ちゃっかり続編で「実は空軍のパイロットでした」とかになってたら笑える。