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「世界の貧困をなくすために」との耳に聞こえのいいスローガンの元、各界の著名人を引き合いに出すことでオシャレなイメージを打ち出し、商品イメージを落とすであろう「一円たりとも貧しい人達への寄付には使われない」という事実は隠した上でのマーケティング。これにつられて多くの人がこのバンドを買った。そしてそのほとんどが「寄付に使われないと知っていたら買わなかった」と証言。
元々のホワイトバンド運動は、紙を使った自家製でも何でもいいから、白いバンドを身につけることによって貧困撲滅への支持を表明するもの。この運動にサニーサイドアップが目をつけ、ホワイトバンドを商品として開発し、「貧困撲滅のため」という名目で販売した。この名目にたくさんの人が賛同したからこそホワイトバンドは売れに売れた。そして多くの店で品薄状態が続いた。
関係者は「偽物が出回っているので気をつけてください」と注意を促した。希薄感を演出することにより市場価値を上げる、多く出過ぎたら海に捨てられるダイヤモンドと同じ手法。自分で作った紙製の偽物など、恥ずかしくて付けられるわけがない。
人の善意と所有欲をここまで上手く利用し、また成功したビジネスは珍しい。お人良しでレアもの好きの日本人ならではだ。サニーサイドアップの仕事術、ここにあり。
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