「サッドバケイション」というタイトル、風景の映し方、
ルーツ(本作では母親)に固執して放浪する男という主題など、
「パーマネントバケーション」に着想を得た作品ではないかと感じた。
浅野忠信演じる主人公の葛藤や二面性はよく描かれているが、
「パーマネントバケーション」と比べるのはやはり酷か。
また、作品単体としてみると、宮崎あおいが出てくる必要性が全く感じられなかった。
誰しも、それなりの役者が出てくれば、ストーリーに対してそれなりの意味を与えるだろうと考えてしまう。
しかし最後までその瞬間は訪れず、消化不良のまま幕を閉じる。
そして、ここで他の方のレビューを見て愕然とした。
三部作だからと言って、あんなに意味のない役ならば、
今作には宮崎あおいを出さないとか、割り切って特別出演という選択肢もあったと思うが。。。
また、多くの方が指摘する通り、効果音や音楽に対してとにかく声のレベルが小さい。
演出という次元ではなく、ストーリー上明らかに聞き取れなければいけないはずのセリフが殆ど聞こえない。
ただでさえ前二作を見ていないと理解しづらい設定が、余計に理解できずフラストレーションが溜まった。
DVD化する際にミキシングを失敗したのだろうか。劇場では聞こえたのだろうか。