帝都転覆を目論む黒之巣会の総帥・天海僧正との戦いまでを描いた第9巻。(第一部・最終巻)
マガジンZ休刊ということで葵叉丹との最後決戦がマガジングレートに持ち越しになりましたが、ここまで6年間「サクラ大戦」というビッグタイトルを丁寧に描いてきた政一九先生に、お疲れ様と言いたいです。
漫画版は原作ゲームの筋はほとんど曲げずに、かつ続編作品や歌謡ショウ(舞台)で取り入れられたキャラクターや設定を細やかにフィードバックしているため、サクラファンには非常に嬉しい内容でした。小ネタ満載だったので補完性も高いです。
しかし、1コミックとしてみるとそこまで面白い作品とは、まだまだ言えないと思います。戦闘の迫力やシリアスな展開での興奮にいまいち欠けるし、場面の切り取り方が平凡なところや随所随所でのテンポ悪さも若干気になりました。絵は非常に上手いのに、その良さを出し切れてない「もどかしさ」を全体的に感じました。
第二部は「対降魔部隊」の過去、破邪の血の秘密、聖魔城の復活と最後決戦などなど、今までの伏線や魅力的な設定が全貌を現し、ゲームでは特に手に汗握った部分です。ぜひ、「ドラマチックアドベンチャー」を体現する劇的な展開をみせてほしいです。第二部、期待して待っています。