「サクラダリセット」の第5弾であり、3巻は過去談、4巻は短編集
と続いたため、3〜4巻で肉付けをした上での新章突入です。
今回は、ケイと春埼、野ノ尾の3人が、9年間眠り続けている女性が
夢の中に構築している、もう一つの咲良田を訪れるという話なのですが、
この作品にしては登場人物が多く、今まで表立っては登場しなかった
管理局のメンバーも複数登場します。
「サクラダリセット」と言うと、ケイが自分の能力(記憶力)と春埼の
リセットを駆使することで、自らストーリーを作り、諸問題を
解決していくのが今までのスタイルでしたが、未来が見える相麻の
行動により、各々の役回りも変わってきます。
そして、相麻の登場により、ケイと春埼の関係にも変化が訪れます。
(特に春埼の変化は、丁寧に描かれていました。)
ライトノベルというジャンルでありながら、哲学的な要素も
含む(メーテルリンクの「青い鳥」が用いられています)ため、
疲れている時に読む本としては向かないかもしれませんが、
本作ファンの皆様には、ぜひ新章を味わっていただきたいです。