サウンド・バイツ フランツ・フェルディナンドの世界グルメツアー アレックス・カプラノス
フランツ・フェルディナンドが2004年に発表したデビュー・アルバム「フランツ・フェルディナンド」を聴いたとき、とてもワクワクしたのを覚えている。
彼らは、スコットランドのグラスゴー出身のロックバンド。
バンド名の由来は、第一次世界大戦のきっかけとなったサラエヴォ事件で暗殺されたフランツ・フェルディナント公爵の名前の響きの良さから選んだそうだ。
さて、彼らの出身であるイギリス料理というものは、イングランド料理、北アイルランド料理、スコットランド料理、ウェールズ料理に分かれる。
そして、イギリス料理は不味いという認識が世界的にある。
フランス料理、イタリア料理より種類が少なく、美食文化というものが自国で育たなかったそうだ。
そんな国に育ったバンドのヴォーカルであり、ギターリストのアレックス・カプラス、本書は、彼が様々な都市を世界ツアーで回り、そして、様々な食の体験をまとめたものである。以下、まわった都市と、そこで食べたものを列記してみた。
ピーナッツ(タインアンドウィア)、ツアー食(グラスゴー)、ワイン(グラスゴー/ニューヨーク/ダフニ)、キドニービーンズ(オースティン)、オイスター(シアトル)/鮨(サンフランシスコ)、マトン(ニューヨーク)、髄骨(ニューヨーク)、タジン・ダニョー(パリ)、サラダ・ドゥ・ジェジエ(パリ)、カレー(グラスゴー)、ハギス(グラスゴー)、ケバブ(グラスゴー)、サビロイ・ディップ(サウスシールズ)、雉のロースト(グラスゴー)、レープクーヘン(ミュンヘン)、ピッツァ(ミラノ)、ピンチョス(サンセバスティアン)、極上の塩(マドリード)、プディング(エジンバラ)、淡水ザリガニ(シドニー)、蟹(シドニー)、スイーツ(メルボルン)、幕の内弁当(名古屋)、フグ(大阪)、蛸の足の串焼き(香港)、ナシ・レマ(シンガポール)、ピカーニャ(リオデジャネイロ)、山の牡蠣(ブエノスアイレス)、ドーナッツ(グリーンポイント)、ウエボス・ランチェロス(ウィリアムバーグ)、ハンバーガー(ニューヨーク)、ラングラーズ(グランドキャニオン)、アボガド・パスタ(ベントン・ハーバー)、チップス(ワシントンDC)、ヴィアンドゥ・フュメ(モントリオール)、ウォッカ(トロント)、クルスキ(ミネアポリス)、チキン焼きそば(ロサンゼルス)、ルートビア(パームスプリングス)、ガロウェイ・チーズ(ウィグタウン)、クレーム・アングレーズ(ロンドン)、ケルシュ・シュタンゲ(ケルン)、アゼイタゥン・チーズ(リスボン)、蛙(ビヴァリーヒルズ)、イガイ(マリブ)、パンケーキ(ユトレヒト)、プルシュト(ザグレブ)、ケーキ(キンロス)、チヂミ(仁川)、焼き菓子(プラハ)
とどのつまり、僕はたぶん生まれてくる世界を間違えたんだ。
旅がしたいし、飲んだくれたいし、ロクデナシな生活がしたいし、いろんなものを食べたい。
久しぶりに旅に出たいと思った。
ジャマイカへ行こう。