毎回、よしもとばななさんの本を読むたびに思うんですが、
こんな作家は他にいないような気がします。
前にも読んだようなヒロイン、
前にも見たような男の子、
前にもあったような家庭環境。
なのになのに、どの作品も読んでいるときは
心の襞にしっくりと寄り添い、
夢中になって読み進み、
そして読み終えたあとは
不思議なほど細部が思い出せません。
でも水の中でたゆたうような、
心地よい読後感で身も心も満たされています。
ぜんぜんレビューになってませんが、
私にとってはよしもとさんの作品はすべてが
「読書」というより「体験」もしくは「セッション」です。
その決して甘いだけではない、でも健やかであろうとする姿勢が
私の魂にとってはいつも栄養素なので、
初見の方も、読者の方も、手に取ってみてください。