「時空間漂流民編」は、12巻「移民編」の続編になります。
未来、人間は増えすぎて暮らせなくなります。そこで太古の時代に移り住む移民計画を企てます。
そのタイムマシンが途中で故障し、目的の時間に達することができず、時間を彷徨う漂流民になってしまいました。
彼らは戻ってくるために、様々な仕掛けを行い、「現在」という時間において奇怪な事件が起こっています。これを放置すると、時間の掟を破ることに繋がりかねません。
漂流民の中で、反対派と推進派が対立しています。
反対派は、未来の009と003の子孫がリーダーです。彼らがサイボーグ戦士にシグナルを送り続けます。
古代の遺跡の謎をSF的に解いた作品とも言えます。
「機械仕掛けの心臓編」と「幻影島編」の短編2作が納められています。
前者は、004が助けた不良少女との心の交流を描いた小品です。石ノ森タッチとも言うべきメルヘン小噺とも言うべき良作です。後者は、かつて009に計画を阻止された博士からの血統状を受け取った009が闘いに挑む、という物語です。
サイボーグという運命を背負わされた者たちの疎外感から入っているところが石ノ森タッチなんでしょう。