やっぱり、これだね。
このサンデー・コミックス版が、009には一番しっくりくる。
それは、トラウマってもんだろう。
小学生当時、本書を見て一目でほしくなった。
それまでも、「少年キング」誌に連載されていたのは知っていた。
だが、その誕生編と、スリリングな0010,0011との闘いを目にしたことがなかった。
それが、このハンディな大きさで、この厚さで、一冊にまとめられているのだ。
これを見て熱くならない子供など、いなかっただろう。
そして、初刊当時、これは続刊が予定されていない、全1巻の予定のものだった。
だから、当時私が購入したものには、第一巻の文字はなかった。
そして、だからこそ、この厚さだったのだ。
あまりにも本書が好評だったため、のちに続編の刊行となったのだろう。
それも当然であり、009ファン、石森ファンにとっては幸いなことだった。
本書は第一巻にふさわしい、009誕生編であり、00ナンバーサイボーグ誕生編である。
この誕生編は、映画公開にあわせて掲載された「別冊少年マガジン」版と映画版とは、まったく違う。
もうひとつの誕生編では、ジョーはレーサーなのだが、本オリジナル版では少年院からの脱走者なのである。
これは多分、映画ではマズイということで、設定が変更されたのだろう。
愛すべき00ナンバーサイボーグたちの、実に初々しい、しかもそれぞれの能力を遺憾なく発揮した活躍が楽しめる、何度読み返しても飽きのこない一冊である。
表紙の009のゴールドもまた、高級感漂うものであり、子供心にも特別な一冊と移った。
今でも色あせない、すばらしい一冊である。