登録情報
|
戦闘用高速戦車、超人的な運動能力と怪力を持つサイボーグ捜査官、サイボーグ暗殺者、無国籍的なメガロポリス、「電脳」ならぬ「電子脳」を持つサイボーグ同士しか使えない超音波通信など、人気漫画『攻殻機動隊』に登場するほとんど全てのアイディアはすでに『サイボーグ・ブルース』の中にあったと言って良い。舞台がアメリカで主人公が黒人サイボーグであり、人種差別的な扱いを受けるところや、彼のサイボーグ化の原因にもなった警察と国際的犯罪組織の癒着など、人間社会の暗黒面を抉り出す平井氏の視点は鋭く、それを扱う手さばきも見事である。
簡潔な文体と明瞭なヴィジョンは、技術解説的な説明ばかり多い最近の英語圏SFとは違う、往年の日本SFの良さを再認識させてくれる。物語的には未完ながら、サイバーパンクや『攻殻機動隊』のファンには必読書と言ってよかろう。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|