前の「ハイテク犯罪捜査の基礎知識」からの読者です。よその会社のレビューを書くと怒られそうではありますが…,非常に素晴らしい本です。前版は(知る人ぞ知る…名著でした)イラストも多く分かりやすい解説で私のような素人でも大変重宝していた本だったのですが,やや記述が古くなっていたところが難点でした。今回,これが全面的に改訂されたということで早速購入しました。
ありきたりですが,現時点ではサイバー犯罪対策に関するこれ以上分かりやすい解説本はたぶん存在しないなーということです。巷で尤もらしい解説書や指南書を見かけることはありますが,著者の力量(情報量?)に雲泥の差を感じます。ホントのプロが書いたバイブルと言ってもいいのではないでしょうか? 私は単なる編集者で技術家さんではないので細かい記述の比較はできませんが,少なくとも私のような素人レベルの人間が読んでも理解できる本というのは中々ないように思います。
パソコンを,メールとワープロ、そしてインターネットにしか使わない我々のような人間には,まさかパソコン画面の向こう側にこういった状況があるとは想像もつきません。こうしたサイバー犯罪・サイバーテロといわれるものは,映画やテレビ,小説では最近よく目にするようになりましたが,そんな漫画チックな出来事はそういう世界だけだろうーと楽観的に思っていたので,実際にこの本で書かれているような手口や手段が使われているとは…,それを読むだけでも一読の価値がある本です。
興味がある部分だけをまずは最初にめくっていきましたが,遊び心のある本で,一見すると何でこんなイラストが?…というイラストが豊富なところも前版同様大変気に入りました(笑)。このイラストのおかげで大まかな内容,そしてその脅威が脳裏に刻み込まれてしまいました。今後も手元に置いておきたい1冊です。
最後に一つ欲を言うと…,前版と比べて初歩の初歩の記述が少なくなったので、用語の解説やその説明がある該当頁が余白にちょこっとでも書いてあれば,我々素人レベルの人間にはさらに理解しやすかったです。しかし,少しでも知識のある方はこれで十分なのではないでしょうか。
こうした知識を実際に必要としている企業の方々などの意見もぜひとも聞いてみたいです。