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サイバーペット/ウェブ生命情報論
 
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サイバーペット/ウェブ生命情報論 [単行本]

西垣 通
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

情報とは、人間とは、生命とは?あらためて問う。ネットワーク社会とイノチの未来像。

出版社からのコメント

 ちょっと風変わりな本が出来上がりました。著者は東京大学大学院情報学環教授の西垣通さん。情報と人間の関わりを生命情報にまで射程を伸ばして考えようという、独特の情報社会学を構築しています。
 西垣さんは本作で、希薄化する人間の関係性に伴い、危機的状況にあるコミュニケーション不全というネット社会の宿痾に、真正面から切り込みます。
 これまで情報論の専門書を数多く執筆してきた西垣さんは、ときに小説というカタチでも自身の問題関心を世に問うてきました。しかし、どちらか一方の手法だけですべてを語ることの難しさ、限界を感じていたと言います。
 そこで、右からめくると縦書きのシミュレーション小説「サイバーペット」がはじまり、左からめくると横書きで情報社会学のテキスト「ウェブ生命情報論」がはじまる、奇妙な本が出来上がったのです。
 カフカめいた導入の「サイバーペット」は、膨大な情報のなかに自身の選択肢を探りながら翻弄され、美しい母娘に妄執を抱く主人公、蔵人が如何にして殺人者となるかを描いた中編小説。果たして蔵人が演ずるのは、壮大な喜劇か、凄惨な一人芝居か...。
 情報論や社会学としてはもちろんですが、生命倫理やネット社会のモラルに関心を寄せるみなさんに、今そこにある未来をシミュレートするフィクションとして読んでいただければ幸いです。

登録情報

  • 単行本: 278ページ
  • 出版社: 千倉書房; A5変形版 (2008/3/1)
  • ISBN-10: 4805108959
  • ISBN-13: 978-4805108956
  • 発売日: 2008/3/1
  • 商品の寸法: 21.2 x 14 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
IT文明論の第一人者による会心の力作。
西垣氏はみずからの思想世界を託した小説を執筆してきた。マイノリティーな史実に取材した重厚な物語は、実は一見まったく異なる分野に思える情報学理論と表裏一体のものであり、西垣氏自身、複数の第一人称による小説という形式を措いて情報学の本質は完結し得ないといったニュアンスの発言をしていたように思う。
さて今回、何ともアクロバティックな一冊である。
中篇小説に加え、何と反対から筆者自身による解説、さらには書き下ろしの評論が始まるという、型破りな構成を採っている。
文学作品を評価する指標や基準が失われた現代においては、もはや作品の形式を論じるのは確かに無意味であろう。思わせぶりな自己韜晦など付き合ってはいられない。
そんな何でもありな時代にあって、あらゆる「理解」の可能性に対して徹底してオープンであろうとする本著には、クールな筆者には似つかわしくない一種のパトスに合わせて、今時にはあまり出会わない表現する側に立つ者の精一杯の誠意を感じることができる。
さて小説は、ぐっと作風を変えてきた。弦楽四重奏からいきなり今風のロックをやり出したような意外性。映像的な文体は共通しながらも、描く世界は、よく知らないが、最近流行のマンガや映画としても、そのまま通用しそうな雰囲気である。
もちろん、Blogという形式を借りての思想合戦はほとんどドストエフスキー張りのデッドヒートである。西垣A対西垣Bによって繰り広げられる論争のテーマは実にシリアスであり、今回はこれまでの情報学的理論に加え、バイオテクノロジー的モチーフが加わり、一気に「生命」というキーワードが前面に躍り出てきている。表題にもなっているサイバーペットとはすなわち現代人の比喩であり、改めて現代のわれわれの生物としての畸形性を浮き彫りにしている。
それらの実に深刻な議論と並行して、アパシーな今風若者を主人公とした映像的なドラマはあまりにも唐突な形で殺人、自殺という結末を迎える。その前後に種々の理論が繰り広げられているが、結局のところ、殺人の真相は藪の中であり、
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