「サイドウェイ」は傑作だ。主人公と同世代の一員として、痛い処を突かれた、と身につまされながらも、でも、40歳を過ぎて、気がつけば人生の下り坂と言っても、身の丈ほどに、また頑張っていけば良いではないかという"勇気"と"力"を、シニカルなユーモアとロマンチックな恋心を散りばめながら、与えてくれる。この極上のワインを味わう如きの芳醇さに満ち溢れた傑作を、公開後1年を経たない段階で、量産品の安価のワイン以下の価格で堪能出来るのだ。自分の人生に懐疑心や挫折感、そして疲労感を感じている人には、これを機に是非お薦めしたいが、一方、最近のDVDソフトの短期間での廉価版の流れは驚くばかり、特に今作は、特典映像付きの特別編という半年前に発売されたパッケージそのままだ。私は、2005年公開された映画の中で、3本の指に入るほどこの映画が好きなので、発売日迷わず購入し、既に何度も観ているので、廉価版が出ても、さして怒りは覚えないが、これでは、メーカーは、購買者の神経を逆なですると言われても仕方がないのではないか。それとも、既に始まっている次世代ソフトであるブルーレイやHDDを睨んでの措置というのであれば、それはそれで憂慮すべき話である。