この本は副題の通り著者が世界の建築をめぐり旅した中で残したスケッチや写真、ノートを元に構成しなおしたものだ。
写真はてっきり写真家の人のものと勘違いするくらいに世界を閉じ込めてあった。スケッチは恐らくただ目の前の景色をうつしたものだけでなく、理解しやすいように描かれている。
そういうと、どうも建築家が道楽として旅をしてきたものと思われるかもしれないがそうではない。
著者は安定した生活を捨てて、無一文になる覚悟で、建築という彼の理想と向かい合ったきたのだ。
最近、これまでの生きている事の重みをかけてものを作る事、仕事をすることを、年長のかたがたに聞く事があって、考えていた。この本にはそんな重みがある。