メイン州のニューイングランドにあるセント・クラウズ孤児院で育ったホーマーは、孤児たちにとって良き兄貴分。親代わりのラーチ院長は、助産の他に堕胎も施している。ホーマーも院長の仕事を手伝うが、当時は禁止されている堕胎に賛同できない。ある日、ホーマーは手術に訪れた若い美女キャンディとその恋人の軍人ウォリーと出会う。彼らによって違う世界への憧れを抱いたホーマーは、孤児院を去ることを決意する。・・・
作品全編に流れる穏やかであたたかい雰囲気と音楽、そしてメイン州の牧歌的な風景が心を和ませてくれます。オープニングを見た瞬間、「この映画絶対好き(になりそう)だ!」と思いました。
この映画の登場人物は、それぞれが表と裏の面を持っているように思います。みんないい人だけれど、同時に重い問題も抱えている。その二面性が、登場人物たちの人間味を感じさせます。堕胎や学歴詐称など、社会のモラルに反したこともたくさん出てくるけれど、それらの行為の背景には確固たる信念や愛情がある。単なるモラルやルールでは割り切れないことが世の中にはたくさんあるんだ、と教えられたような気がします。
純朴な青年ホーマーにトビー・マグワイア、神々しい美女キャンディにシャーリーズ・セロン、ラーチ先生にマイケル・ケイン、リンゴ園の親方にデルロイ・リンドと、キャストに演技派俳優が揃っていて、実に見応えのある映画でした。