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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
”知の欺瞞”の反論本にあらず,
By いとみみず (田んぼとかにいます) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: サイエンス・ウォーズ (単行本)
本書はいわゆるポストモダニズムの興隆からグロス&レヴィットによる『高次の迷信』、そしてソーカル事件までの一連の論争を最初に持ってきているのだが、中盤以降は科学人類学やフェミニズム科学論など話題が多岐にわたっていて、ソーカル事件だけを扱っているわけではない。ソーカル事件についての著者の立場はポストモダニズム側、と言うわけでもない。デリダやドゥルーズらを全く支持しないと明言しているのだから。しかしソーシャルテクスト誌には同情的である。この部分で著者が挙げるいくつかの弁護理由は、個人的に全く同意できない。たとえば編集者がインチキ論文を見逃したことを、多忙を理由に弁護できるのなら、編集者の存在意義そのものが問われるのではないだろうか? おそらくソーシャルテクストに同情的なのは、ソーカルらに対する感情的反発の影響なのだろうが、しかしそうであっても全体の価値を損なうようなものではないし、本書はこの前後の論争を手際よくまとめている。また科学社会学、科学人類学の主なトピックを知るにも優れた一冊だと思う。
92 人中、60人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
知の欺瞞,
By
レビュー対象商品: サイエンス・ウォーズ (単行本)
題名からもわかる通り、科学者と科学論者との間でのサイエンスウォーズの流れを追いつつ評した本。そして、著者は哲学者であるということは知っておいたほうが良い。著者は、ソーシャルテクスト誌を騙したアランソーカルの手口について倫理的に非難するだけ。この批判ではソーカルの提示した議論自体の正当性はいささかも傷つくわけがない。それは結局、ソーカルの議論へ何の反論もできなかったということなのだろう。 サイエンスウォーズについて興味を持っている人は、なにを置いてもまずは「知の欺瞞」(ソーカル・ブリクモン)を読みましょう。
40 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
『知の欺瞞』との併読は必須,
By カスタマー
レビュー対象商品: サイエンス・ウォーズ (単行本)
科学やモダンのもつ危険性について危惧・警告することはたしかに重要である。しかしながら、著者の主張はローカルら科学者に対して、科学哲学の位置づけの弁護にしかなっていないように感じられる。すくなくとも私には『知の欺瞞』で提唱された批判には何も答えていないように感じられた。モダンを批判するのは簡単であるが、それにはモダンを理解(ゲーデル、非線形動学、カオス、複雑系等を理系学部生レベルでも良い。ソーカルであれば哲学科のコースワークはパスするであろう。)することが先決であろう。それが科学と哲学の対話の第一歩ではないか?
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