2007年のSF大会で行われたイベント。本職のロボット科学者、ロボットを媒介とした脳神経科学者が研究成果を紹介し、SF作家が小説を書き、対談している。
2007年の本だが、この本に登場する産総研・梶田氏が「次は日本人女性の平均身長、平均体重の女の子のロボットを作りたい。」と語っていたロボットは、2010年現在、HRP-4C 未夢(ミーム)として実現化している。書の中にある、はこだて未来大学の中島教授・松原教授の言う、「人間は目標さえあればそこにたどりつく」がまさに実証された例では。時間が経つほどに、この本で「こうやりたい」としていたことは、現実になるのだろう。その意味で、たくさん未来が残っているうちに、なるべく早く読んだほうがいい。
しっかりと手を動かしながらモノを考えられる、エンジニアに近い学者の人達が自分の研究を発表し、最先端で未来に取り組むことで生活しているSF作家の人が小説を寄せている、未来への期待が高まり、何らかの方法で未来にコミットしたくなるいい本。大著だけど、肌に合わない研究や小説は読み飛ばせばいいので、読むのが難しいわけではない。