内容(「BOOK」データベースより)
時は十八世紀半ば。あるインド植民者の邸宅で、親をなくした子どものサイが飼われていた。サイの名は“クララ”。オレンジとビールとタバコを愛する人なつっこいこのメスのサイを見て、オランダ人船長の脳裏にひとつの名案がひらめく。「こいつを見世物にして、ひと儲けしてやろう!」とはいえサイは、当時のヨーロッパでも知る者がほとんどいない“幻の獣”。体重三トンにまで成長したクララをいったいどう運んで、どう生かせばいいのか!?船長は、三トンの頭痛をかかえることに…。ライデン、ベルリン、ウィーン、ナポリ、パリ、ロンドン…飼い主の執念と愛情よろしく、クララはヨーロッパのほぼ全域を二十年近くかけて巡業し、有名無名の見物人に囲まれて、行く先々でちょっとしたブームをまきおこす―茶目っ気たっぷりの歴史トリビア・ノンフィクション。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
リドリー,グリニス
イギリス、ニューカッスル生まれ。エジンバラ大学とオクスフォード大学で学んだのち、クイーンズ大学ベルファストをはじめとする複数の大学で教鞭をとる。現在はアメリカのルイスヴィル大学英文学部准教授。専門は「18世紀学」。はじめての著作である『サイのクララの大旅行―幻獣、18世紀ヨーロッパを行く』で、Institute of History Research賞を受賞した
矢野 真千子
翻訳家。兵庫県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)