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ゴーレムの檻―三月宇佐見のお茶の会 (光文社文庫)
 
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ゴーレムの檻―三月宇佐見のお茶の会 (光文社文庫) [文庫]

柄刀 一
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

宇佐見護博士は、サンフランシスコ近郊の研究所に勤める博物学者。紅茶を飲みながら思索を巡らし、ときに幻想の旅に出る。M・C・エッシャーの絵画が現実化した街へ。シュレディンガーの猫の生死の境へ。未だ書かれぬ空白の物語の中へ。そして、神に見捨てられた牢獄へ。「世界」という名のこの檻の謎に迫る、孤高かつ挑戦的な「本格」論理の美しさを見よ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

柄刀 一
1959年北海道生まれ。鮎川哲也編の公募アンソロジー『本格推理』シリーズ(光文社文庫)への参加を経て、’98年に『3000年の密室』でデビュー。ロマンティシズム溢れるテーマを、揺るぎない論理で展開する知的な作風で、多くの熱狂的な支持を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 433ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/3/12)
  • ISBN-10: 4334743943
  • ISBN-13: 978-4334743949
  • 発売日: 2008/3/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By VINE™ メンバー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
表題作が密室ミステリとして優れていると言う評判を聞いて、手に取った本書ですが、その独特の作品世界に強く惹かれました。
サンフランシスコ郊外の研究所に勤める宇佐見博士が探偵役の本格ミステリ短篇集ですが、美術や科学などの学問的な分野がモチーフとなっているのが、特徴です。

以下、収録の5編について、1.はモチーフ、2.は提示される謎です。
(いずれも、題名又は冒頭で示される事柄です)
【エッシャー世界】
1.美術(騙し絵)
2.殺人事件の犯人を指摘していると言う絵画の謎
【シュレディンガーDOOR】
1.量子力学
2.爆弾魔の予告する事件をどうやって未然に防ぐか
【見えない人、宇佐見風】
1.古代ギリシアの哲学者ディオゲネスの思想
2.どこまでも追ってくる声の謎
【ゴーレムの檻】
1.生命科学(人工受精)
2.監獄からの囚人の消失
【太陽殿のイシス】
1.古代エジプト神話(太陽信仰)
2.密閉された神殿からの脱出

2.の謎が解き明かされる中で、1.のモチーフがうまく事件と融合していくところが、本書の素晴らしい点で、その巧妙さに感心させられました。

個別の作品の評価ですが、やはり【ゴーレムの檻】が出色の出来。密室トリックの面白さもさることながら、その作品を成立させるための、「動機」も巧く描かれています。

次に、(巻末解説では作品名が明かされていますが)ある作品には、お遊びと言ってもいいような、本の装丁に関する仕掛けが隠されています。私は、かなり楽しむことができました。

非常に質の高い作品群であり、第一短篇集の「アリア系銀河鉄道」も読んでみたいという印象を持ちました。
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形式:文庫
かなり特殊な感覚?をもつ宇佐美博士が直面する不可思議な事件の数々を描く。なんというか、柄刀らしい意欲的な作品といえよう。見方をかえればトンデモ系である。

文庫カバーには本格推理小説などと書かれているが、これは決して本格ではないだろう。確かにミステリ的な舞台とか、本格に近い謎解きもかかれてはいるが、基本的に描かれている舞台は宇佐美博士の超常的意識に依存する話の展開がメインなので、ちょっと本格とは言い難い。

さてさて、超難攻不落の密室ものともいえる表題作は、なかなか衝撃の結末を迎える。密室ものとしてこの結末で良いのか、という議論は当然起きるだろう。もっとも柄刀はこの作品の他にもかなりエキセントリックは密室ものを書いているので、これもその流れの中、ともいえるかもしれない。

結局、本作品を楽しめるかどうかは、この不可思議な設定自体を楽しめるかどうかにかかっているのではないか。先行する作品群があるようだが、個人的には手が伸びない気がしている。
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不審な密室 2011/4/12
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
 2005年にカッパノベルスとして出たものの文庫化。
 「三月宇佐見のお茶の会」シリーズの第2作。
 5編の中短編が収められている。
 前作と同じく、不可思議で可変的な世界を舞台に、得体の知れない密室殺人が続発する。その不可能っぷりは実に魅力的。しかし、トリックや結末には不満が残る。謎そのものに比べて、ちょっと拍子抜けというか。
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