表題になっているコラム集は、筆者がサッカーに対して
柔らかく、あたたかく向き合っていることが伝わり、
ひじょうに読みやすい印象です。
私自身はサッカーにとっぷり浸かってしまっているので、
これは推測でしかないのですが、
あまりサッカーに詳しくない読者にあっても、
さわやかな読後感が得られるのではないでしょうか。
17編が収録されたノンフィクション・ルポは、とにかく重厚で読み応えあり。
なじみある南米・欧州に限らず、アフリカ〜アジア〜西欧など、
世界の隅々からサッカーを通して切り取られる風景がみずみずしく伝わります。
筆者の興味に応じて見る角度は多様ですが、
変にひねくれたところや斜め上からみることもないので
すなおに共感できました(この業界の有名どころでたまにいるんです)。
取材すること、知ること、伝えること、そしてもちろんサッカーが
本当に好きなんだなー、と感じられる1冊でした。