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ゴールドラッシュ (新潮文庫)
 
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ゴールドラッシュ (新潮文庫) [文庫]

柳 美里
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

メタローグ

「酒鬼薔薇事件に触発されて書かれたハヤリモノ」というイメージがあって、刊行直後は敬遠していた。文学が現実の後追いをしていると思ったのだ。しかし読み始めた途端、先入観は軽く吹き飛ばされた。そこには、現実より遥かに激越で独創的な14歳の少年がいた。 父はパチンコ店を経営する金持ち。しかし家庭は崩壊している。ささくれだった精神を持つ少年はある日、衝動的に父親を殺害する……。少年が唯一頼りにするヤクザ金本の哀しみが印象に残る。また、少年が徘徊する横浜の街が極めて精緻にリアルに描き込まれ、もう一つの「主人公」の様相を呈している。(石飛徳樹)
--このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

風俗店が並び立つ横浜黄金町。14歳の少年は、中学を登校拒否してドラッグに浸っている。父親は、自宅の地下に金塊を隠し持つパチンコ店経営者。別居中の母、知的障害を持つ兄、援助交際に溺れる姉など、家庭崩壊の中、何でも金で解決しようとする父に対し、少年が起した行動とは…。生きることはゲームだと思っていた少年が、信じるという心を取り戻すまでを描く感動的長編。

登録情報

  • 文庫: 398ページ
  • 出版社: 新潮社 (2001/04)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101229228
  • ISBN-13: 978-4101229225
  • 発売日: 2001/04
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 226,940位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
38 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 コインロッカーベイビーズ。あれがダメならばこれはダメ。

 僕はこの人の文学感が理解できない。文章がグロテスクでとてもじゃないけどついていけない。文字のすみずみから臭気があふれ出してくるようである。別に文章が下手なわけではない。生理的に受け付けないのだ。

 このなんとも言えないグロテスクさには辟易する。小林泰三の玩具修理者や沙藤一樹のDブリッジテープなんか僕は読める。ぐろいけど読める。でも、この人の文章は村上龍と同じで、デフォルトでぐろい。ついていけない。それから、もっと普通の14歳かと思いきや、全然違った。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
濃密な空気 2009/12/26
形式:文庫
タイトルの「ゴールドラッシュ」は、多分に舞台である横浜黄金町によるものだと思います。
そしてもう一つ、強烈なハレーションを伴う残照。

この小説が発表された当時、酒鬼薔薇事件を始めとする猟奇的殺人事件が相次いでいました。
そしてこの物語の主人公の中学生も、親を殺します。
しかし、猟奇ではありません。
そこには作者柳美里の血筋が色濃く反映されています。
物語自体は決して万人受けをするものではありませんが、
「強烈な残照」が遍く本全体を覆っています。

個人的には金本というヤクザがものすごく魅力的でした。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 倒錯委員長 トップ500レビュアー
形式:文庫
僕は横浜に住んでいるが、未だ港湾地区には行ったことはない。伊勢佐木町のその先にあるというのは聞いたことがあるが、柳美里が描くその
黄金町というものがありのままのそこであるのならば、僕は自分がまだその場所には行くべきではないと思った。
腐臭が漂ってきそうですらある彼女の描写からは、そこが人生の終着駅、人が最期に訪れる場所にしか思えてこないのだ。

これは父殺しの小説だ。黄金町を寝床にする怪物、パチンコ店でのし上がり金と権力と性を思うがままに操る強欲的な父とその息子である「少年」。
彼はその父を殺し、支配から逃れたのはいいものの、その死は肉体的な死でしかない。精神分析の教えに従えば、正しい仕方で埋葬されていない
その父は象徴的な死をむかえていない。
まだ象徴的な父が生きているのである。少年自身の中において・・・。
だから父の存在が消えても、その後の少年の振る舞いが、まるで生前の父を模倣し、代役を務めているかのように、乱暴になり、性にまみれていく。
彼が父の愛人麻衣に筆おろしをしてもらったという事実が、それを象徴している。

衝動的な犯行と、あまりにも稚拙でまるでユートピアのような(犯罪が発覚せず、響子や兄・幸樹たちとのささやかながらも幸福に暮らしたいという)願望。
少年はまだ子どもなのか?

彼自身はもう子どもではないと言い切った。では大人なのか。否、彼は大人をバカだアホだとさげすみ、見下している。彼は大人でもない。
では少年はいったい誰なのか。
子どもと大人の間の空白地帯、誰もが一度は落っこちるであろうそのエアポケットを、柳美里はかくもグロテスクに描ききった。
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最近のカスタマーレビュー
日本版「罪と罰」
思いきって言ってしまえば、
横浜・黄金町を舞台に移した
純国産「罪と罰」。... 続きを読む
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夏に狂
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投稿日: 2004/6/25 投稿者: levinasfan
目の前に広がる恐怖。
一文一文がとても重く、ずっしりと心に響きました。
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投稿日: 2003/9/5 投稿者: "yuzu_pon"
柳美里的?
 「三島『金閣寺』→村上『コインロッカー・ベイビーズ』→そしてこの小説」という帯のコピーであったので、思わず手にとってしまった。... 続きを読む
投稿日: 2003/6/29 投稿者: hermaphrodite
痛い
¶o'°¢§è2£§ ̄°'1'"... 続きを読む
投稿日: 2002/5/23 投稿者: minic
生きるために必要なものとは何か
... 続きを読む
投稿日: 2001/12/1 投稿者: "エイプリル"
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