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ゴールドマン・サックス―世界最強の投資銀行
 
 

ゴールドマン・サックス―世界最強の投資銀行 [単行本]

リサ エンドリック , Lisa Endlich , 斎藤 聖美
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

ブックレビュー社

130年の歴史をリアルに表現。ルービン前財務長官を輩出した独自の企業文化が見えてくる
本書を手にした時に感じた興味は次の2点だった。(1)金融市場からの評価がきわめて高かったルービン前財務長官はゴールドマン・サックスの出身である。財務長官を輩出する企業文化とはどのようなものなのか?(2)ガルブレイスの名著「大恐慌」は,ゴールドマン・サックスを1920年代のウォール街のユーフォリアを具現化した代表的な企業として取り上げている。同時に,株価のクラッシュとともに同社が大きく傷ついていく様子も描いている。

だが,現代においてゴールドマン・サックスは誰もが認める世界屈指の名門インベストメント・バンクである。このいちじるしいギャップは何なのか? ゴールドマン・サックスは,その経営形態が非公開のパートナーシップ制であったがゆえに,これまで神秘のベールに包まれていた感がある。しかし,本書の著者はゴールドマンサックスにバイスプレジデントとして実際に勤務していた元為替トレーダーであり,同社の130年の歴史を丹念かつリアルに表現している。本書の英語の副題は「The Culture of Success」。現在の成功に至る独自の企業文化の系譜が描かれ,冒頭の評者の興味に十分に答えてくれた。

1929年の大暴落だけでなく,ペンセントラル倒産事件,共同経営者によるインサイダー取引疑惑など同社はこれまで幾度も深刻な経営問題に遭遇してきているが,そのたびに「顧客第一主義」の理念を再確認しながら新たなリスクを果敢にとって乗り切ってきている。その過程はスリリングでさえある。

なお,インベストメント・バンクの内幕本としては,80年代のソロモン・ブラザーズを描写した「ライアーズ・ポーカー」(マイケル・ルイス,角川書店)が有名である。これと比較しながら本書を読むと(マイケル・ルイスに比べ本書の著者の視線は素直過ぎるきらいもあるが)ゴールドマン・サックスの企業文化の特徴がより際立ってくると思われる。 (東短リサーチ上席研究員 加藤 出)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)

内容説明

Investment bank Goldman Sachs was, until 1998, Wall Street's last major private partnership, and significantly more profitable than any of its publicly-owned competitors. How it sustained this success for most of its 129 years has for decades intrigued financial players and pundits. In this study, the company's history and mystique are examined by a former Goldman Sachs vice-president. Endlich traces the rise and development of the firm in the context of its prevailing concept: "People and Culture". She documents how close client-contact, teamwork and focus on long-term profitability over short-term goals brought the firm to a pinnacle of $3 billion pretax profits in 1997. In June 1998, the partners of Goldman Sachs voted to go public. --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 353ページ
  • 出版社: 早川書房 (1999/08)
  • ISBN-10: 4152082364
  • ISBN-13: 978-4152082367
  • 発売日: 1999/08
  • 商品の寸法: 19 x 13.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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ON WEDNESDAY MORNING, OCTOBER 15, 1986, John L. Weinberg, the venerable senior partner of Goldman Sachs, had a long list of phone calls to make. 最初のページを読む
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最も参考になったカスタマーレビュー
20 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読む視点 2001/9/29
By hkawata
形式:単行本
この本を読む際の視点としては、2つあるように思う。一つは、いかにしてゴールドマン家とサックス家がビジネスを立ち上げて現在に至っているかという歴史物としての面白さ。もう一つは、ガバナンスとリーダーシップである。パートナーシップ制のまま運営するかそれとも株式公開に踏み切るのかという選択肢とそれがコーポレートカルチャーに与えるインパクトが良く描かれており、経営コンサルティング等プロフェッショナル・ファームの運営に対するヒントを与えてくれている。リーダーシップとしてユニークなのは、これほどまでに二頭政治が上手く機能している組織があっただろうかという点である。共同シニア・パートナーとしてのジョン・ホワイトヘッドとジョン・ワインバーグ、スティーブ・フリードマン!とロバート・ルービン、そしてハンク・ポールソンとジョン・コーザイン。これは、当然それぞれのペアにとって阿吽の呼吸ができるマッチングの良さはあったにせよ、構造的にプロフェッショナル・ファームというフラットな組織だからこそできるのであって、大きな事業会社でこの形態は実現が難しいのかそれとも可能なのか、という疑問が湧いてきた。リーダーシップのユニークケースとして念頭に置いておくべき形態である。一つ残念な点は、インサイダー取引で逮捕者が出たりした闇の部分について組織の問題点等にそれほど切り込んでいない点である。著者がGS卒業者であまり批判的立場をとれなかったであろうことを察しても本の魅力を今一歩にしていることは率直に指摘したいと思う。
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形式:単行本
 ゴールドマン・サックスは日本の会社にも、巨額の投資をしている(第三者割当など)。とつぜんの大量の株数増加の懸念からそれを知った投資家は投げ売りし、その会社の株価は短期間に半値になる場合が多い。つまりゴールドマン・サックスの引受け値より下がることが多い。では、ゴールドマン・サックスは、投資をしてどこから利益を上げるのかというのが、読みはじめたきっかけだった。下がることを見越して、なにか利益を得ているのではないか、そうでなければ、何百億という投資の見返りが得られないではないかと。
 この本は、ゴールドマン・サックスがいかに堅実でチームワークにすぐれていて、他の外資と違うかということが書いてある。そして、リスク管理がいかに大切かと、過去の失敗の例を挙げながらも。
 儲けの計算より、失敗した場合どれだけ損をするのかというリスク計算をきちんとしろという指摘は、個人の投資家は肝に銘じたほうがいいだろう。
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
非公開のパートナー制によって成功してきたゴールドマンサックスの史実を追う上では、同様な本がない中では有益な本かもしれない。しかし、日本でも昨今、投資銀行業務が一般的になり、実務を見ている人間から見ると、平面的かつ懐古主義的で文章が冗長すぎ、退屈。
著者は元ゴールドマンの為替トレーダーだったということもあり、事業会社相手の投資銀行部門でパートナー制からマネジングダイレクター制に変わり株式を公開したことで現場のモチベーションやディールマネジメントがどのように変わったかというリアリティも感じられない。著作時期がちょうどゴールドマンが株式公開した1999年であり、その後、日本でも世界でも投資銀行をめぐる市場環境は激変しており、今では単なる歴史書になってしまっているように思う。
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