オーネット・コールマン (Ornette Coleman, 1930年3月9日〜) は、アメリカ合衆国テキサス州フォートワース生まれのジャズ・サックス奏者。1960年代の前衛ジャズの革新的な役割を担った、氏の演奏するジャズは現在でもプロのミュージシャン、一般リスナーにおいて賛否両論が続いている。アルバムは1965年の録音で前衛ジャズの偏見が少ない欧州のストックホルム・ゴールデンサークル・クラブのライブ盤。時は1962年、氏は突然姿をくらましてしまうが理由は諸説あり、一説には人権問題、業界の体質、金銭問題などにまつわる逃避とされている。そんな氏がこのライブで再び返り咲く、ピアノレスのトリオで今まで以上に簡素で覇気が増し、ジャケットの雪の様に純粋で美しい前衛となって戻ってきた。聴く方もそれなりの覚悟が必要で小音量で軽く流して聴いてもわからないかもしれない。できる事なら大音量で、人生の悲喜と一緒に何度も何度も気長に聴く事で、氏の肉声の片鱗が見え隠れしだすかもしれない。2001年高松宮殿下記念世界文化賞の受賞、2007年ピューリッツァー賞グラミー功労賞を受賞した事実を冷静に受け止める時が来たのかもしれない。
(青木高見)