骨伝導という新技術を試してみたいという好奇心もありましたが、たぶん我々にとって一番のメリットは、聴覚を確保したまま、自分にだけ聞こえる音楽(少々の音漏れはありますが)を楽しめるということに尽きます。今や自転車に乗りながらヘッドホンを装着していれば取締の対象になりますから。
音質に関しては、鼓膜で聴くのではないので、どちらかというと「感じる」というニュアンスですが、自然なステレオ感や左右の広がりもあり、音像定位が頭の中央に安定している点はすばらしいです。レンジははっきり言って狭いです。100Hz以下の低音や10KHz以上の高音には弱さを感じます。が、こもるようなほどではなく、比較的ナチュラルな感じです。
全体的なつくりはしっかりしています。気になるバリなどもなく、側頭部にしっかりフィットしますが、ケーブルはややごわつく感じです。
また「音量」の点についてひと言。周囲から音がふんだんに耳から入ることに加え、ボリュームを上げても通常のヘッドフォンのようにリニアに大きくなりません。その反面、周囲の音が多少大きくても、骨伝導の音はほとんど影響を受けず、淡々と自然に頭に響いている不思議な感覚です。最初は物足りなさを感じても、すぐに慣れ、自然な音の広がりや安定感のある音像定位など、通常のヘッドフォンにはないメリットに「耳」(感覚)が慣れるものと思います。
価格が少々高いかな、という点(個人的には5500円くらい^^;)を除けば、試してみる価値あり、ということで4つです。