映画化作品が大好きで、かえってガッカリすると嫌だなと思い敢えて原作を探そうとはしていなかったのですが、日本語版が目にとまったからには購入せずにいられませんでした。
異性を惹き付ける魅力を花が開くように自然に身につけて、あるいは何も考えず大人の期待のまま小さな大人がそのまま大きくなるように、あるいはまた、反抗期という見た目だけは華々しい平凡な通貨儀礼をユニークなふりして経験して--そうやって軽やかに大人になっていくティーンエイジャーがいる一方で、この2人のように立ち止まり、すべてを自分なりに理解しなおしてからでないと、一歩も先に進めない子たちもいる。そうしてその子たちの中にも、ゆっくりと自然にまた歩き出すレベッカのような子と、立ち止まってしまった自分に焦れているイーニドがいる...
こんな痛々しく生々しい若い日の感性を、コミックや映像作品できれいごとでなく描けるというのはすごいことだと思います。小説だったらたぶん意図せぬ美化が働いてしまったことでしょう。
だめに生きたっていいじゃない、とは言いにくいけれど、イーニドもレベッカもなにも特殊じゃない。立ち止まらず足取り軽く大人になった人たちにだって十分共感しうるし、立ち止まってしまう(しまった)自分を顧みればなおさらです。
このコミックと映画、内容は少し違うけれどどちらも本当にすばらしい。
どちらのメディアが自分にとってより好みに合うかという判断だけで手にするほうを決めてもらっていいと思います。本当はもちろん、ぜひ両方を堪能することをお薦めします。