本書一冊で完結しています。
連載雑誌の方で、ほとんど読んでいたのに、買いました。
カヴァーデザインも美しく、本書の内容は、著者が料理に込める、様々な思い入れが詰まっているのだと思います。
主役は、料理の下手な料理研究家の八島先生と、料理上手な新婚主婦のみやこさんです。
料理の下手な八島先生は、驚くべき観察眼を持っていて、人間の「料理」は、非常に巧みです。
一方、料理上手のみやこさんは、一途で真面目過ぎるのですが、そういう面が、愛すべき人でもあります。
本書全体に、ワイドショー的ノリと、品の良い下ネタが、散りばめられています。
もちろん、話題は料理一色ですが、それに、多くの物語が、付随しています。
夫婦生活の事、バレンタインデーとホワイトデー、夫の同僚に対する嫉妬、テレビの料理番組出演などです、
ホワイトデーには「夫の」ホワイトシチュー?や、夫が白子を食べると共食いだ、などという話題で盛り上がります。
最終話は、5年後の近未来が描かれています。
それぞれの登場人物の子供は、まるで母親のコピーの如く、そっくりそのまんまです。
ここで示される、八島先生の料理に対する基本姿勢は、おそらく著者のそれなのだと、想像します。
ちょっとだけエッチで、明るく楽しい本書。
料理の面でも、得る事は多いです。