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ゴンクールの日記(上) (岩波文庫)
 
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ゴンクールの日記(上) (岩波文庫) [文庫]

ゴンクール , 斎藤 一郎
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「きらめくバザール!」と評されたこともある、爛熟期パリの世相風俗を克明に描いた無数のデッサン。クーデタに始まる第二帝政、きら星のような文人たちの激しい野心と葛藤、死と死がすれちがうパリ・コミューヌの日常など、19世紀後半の「世界の首都」パリを記録した光彩陸離たる観測記。上巻には1851年から75年までを収録。

内容(「BOOK」データベースより)

兄エドモン(1822‐96)、弟ジュール(1830‐70)―。フランス最高の文学賞に名をのこすゴンクール兄弟による、19世紀後半の“世界の首都”パリの世相風俗を克明に記録した光彩陸離たる観測記。クーデターに始まる第二帝政、死と死がすれちがうパリ・コミューヌの日常など、上巻には1851年から75年までを収録。

登録情報

  • 文庫: 624ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/1/16)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4003259521
  • ISBN-13: 978-4003259528
  • 発売日: 2010/1/16
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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11 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いいぞ、ゴンクール, 2010/2/19
By 
kaka - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: ゴンクールの日記(上) (岩波文庫) (文庫)
 無類の面白さである。

 日記というのは、その中の脚色や嘘も含めて、書く者の人となりを忠実に写しとってくれるものだが、これほどあけすけに自らを語る日記というのもまずあるまい。 19世紀パリの記録としてだけでも興味深いのに、書き手の二人の片言隻句の妙たるや、スバラシイの一言である。ここには浪漫主義が真に浪漫主義だった頃の文人が居る。

 下巻が出るのが楽しみである――否、多くの人は、本書の優れた中身に感銘を受けて、かえって抜粋版としてのこの文庫に不満すらいだいてしまうのではなかろうか。ベンヤミンのパサージュ論を文庫で出したんだから、これも是非完全版を。ねえ、岩波さん!
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 読んで損のない本であることは間違いないですが, 2011/1/3
By 
ロビン (東京都八王子市) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: ゴンクールの日記(上) (岩波文庫) (文庫)
 19世紀のフランスで、人間生活や風俗を研究し、多くの精密な自然主義的著作をものしたゴンクール兄弟の日記です。兄・エドモンは、浮世絵の研究書として『北斎』という本も書いています。
 この日記は、ユゴー、バルザック、フロベール、ゴーチエ、ドーデ、ゾラなど、当時フランスで活躍したきら星のような文人たちとの華々しい交友も記されており、作家の日記という読み物として以外に、当時の風俗誌としての資料的価値も非常に高いものです。日記であるだけに文章も平易でくだけており、サクサクと楽に読み進むことができます。
 当時すでにロマン派の巨星であったユゴーが、ゴンクール兄弟の親類が亡くなった際、丁寧な弔問の手紙を送った、というような、文豪の人柄が伝わってくる逸話を読むことができるのは実に有難いです。

 ただ、女性からすると侮辱とも感じられる「女は愛玩動物のようなのなら愛せるが、政治や文学の話をしだすようなのはイライラしてだめだ」というゴンクールの女性観に関しては(まあ女性をどう思おうが個人の自由ではありますし、ある意味時代を超えた男性の本音なのでしょうが。『源氏物語』でも男衆がそんな談義をしている有名な品定めの場面がありますからね)日記だから公然と言えないようなことも正直に書いているのでしょうが、こちらがイラッとしました。女性の働き、役割に対する認識が何とも不十分です。女性、母親が賢くならなければ、子どもが馬鹿になります。馬鹿な子どもが国を担うことになり、生命を軽んじ、差別や戦争を助長・肯定することになっては大変です。女性には大きな責任があるのです。まあ21世紀の日本にも「女は子どもを産む機械」なんて噴飯ものの発言をする大臣が存在した訳ですから、こういう高慢な(「高慢は阿呆である」−カント)男性はいつの世にもいるのでしょうね。
 女性に対する男性の優越という点にこだわりがあったのか、嫌悪感を覚えるような傲慢な性癖・思想が日記の端々にちらつくので、女性読者の方は、ちょいちょい苛つく覚悟をしてお読みください。 そうした点を除けば19世紀フランスの風俗資料、また読み物としては、とてもいいものです。
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