本書は、バブル崩壊後に破綻してしまった日本的ゴルフ場経営ビジネスモデル(具体的にはキャッシュフロー経営無視の会員権ビジネス)をPGMが如何に乗り越え、東証一部上場を果たし、日本最大級のゴルフ場を運営するまでに再生、復活するまでに至ったかの著者、PGM社員及びそれに関わった人々の記録となっている。既存概念に新たな発想で挑戦して企業を大きな成功に導いたケースとしてのビジネス書としても示唆に富む内容が多いが、著者の日本においてゴルフがもっと愛されるスポーツとなってほしいという強いメッセージは、企業倫理の欠如で問題が多発している昨今において、企業のトップに大切なリーダーシップと志を考える時に大変参考になるのではないだろうか。
もっとやわらかい視点で、ゴルフをプレーする人にとってゴルフ場を経営サイドからのぞき見るという読み方でも非常に面白い内容となっており、いろいろな意味でお薦めの一冊である。
個人的体験で恐縮ながら、先日PGMの某コースでプレーした際に食べたカレーのおいしさが印象的だったのだが、この背景が本書で紹介されており妙に納得してしまった。