ビジョン54という言葉の意味するところは「全ホールでバーディーをとる」だ。
この本は、その言葉をアイコンとして、22章にわたる主にゴルフに対する考え方、一部、練習の方法の本である。
そして、読み進むうちに、それがまさに哲学であることに気がつく。 それと、意識、無意識にかかわらず、この本の思想に影響されたGOLF本が多いことにも気がつくと思う。
ちなみに日本語版の序文は、宮里藍さんが書いている。彼女もこの本と、アニカソレンスタムに強い影響を受けた一人だ。 最後の「楽しみましょう」というメッセージも、彼女からなればこそ、心に響く。
ゴルフの上達だけではなく、人生に対する哲学書、物事に対するアプローチの方法論としても素晴らしい本だと思う。間違いなく近いうちに再読するし、持っておき続ける本だ。
難解なところは何もないのに、深い内容の本だ。こういった本はなかなか書けない。著者がいかに深くゴルフというスポーツの本質を考え続けているのか、よくわかる。
ただし、ゴルフをしない人には、何を言っているかまったくわからない本だと思うので、あくまでゴルフをやる人に限定して強く勧める。