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10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
常人のメモの領域を超えている。,
By cogito,ergo sum (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ゴルディアスの結び目 (ハルキ文庫) (文庫)
あとがきによると、この小説は御大が様々な旅先や出会いで感じた事をメモとして残したく執筆した私小説であるとのこと。全部で短編4話が収録されており、それぞれ「出発」、「渦」、「難破」、「孤島」に関する一行メモです。読み終わってみると各短編が広域的につながっていることに驚かされました。 一生命体としての宇宙、意識の深淵、存在意義、美の感覚などなど哲学的にしか説明しようのない事柄を御大が感じる世界観で物語られています。 その世界観には感嘆の念をあげるばかりです。 私は中でも特に"すぺるむ・さぴえんすの冒険"に感動しました。 一読すべき本であること間違い無しです。
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小松SFの極北,
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レビュー対象商品: ゴルディアスの結び目 (ハルキ文庫) (文庫)
かつて、書店の棚に小松左京の作品がずらーっと並んでいた時代がありました。「日本沈没」がベストセラーになってから数年の間です。 SF少年であった私は何冊も買って読みましたが、いま私の手元に残っているのは この「ゴルディアスの結び目」だけです。とても手放すことはできませんでした。 人間の心の深みは宇宙のそれと比較しえるのか。 人間の心の傷が無限に深かったら、それは物理的世界を変えてしまうほど深刻なものではないのか。 最後の日を意味する名前の病院の中で、一人の少女が負った心の傷が人類の運命を左右する驚くべき物語は、 90年代の「セカイ系」などとは比較にならないほど純粋で深い想像力の産物です。 そういう、人間の意識が宇宙の中でどれほど普遍的なものなのかというテーマが、 連作の異なった位相のなかで考察されていきます。 それらの問いかけは私の心の中に投げ込まれたまま、今も答えは見出せません。 SFというものがこういう極北に達することがあるということを、読書家なら知っておくべきでしょう。
11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小松SFに圧倒されます,
By lonewolfkaz (東京都東村山市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ゴルディアスの結び目 (ハルキ文庫) (文庫)
小松SFの持つ圧倒的な世界観の広さの前に、僕はただ平伏すのみでした。様々な分野に於ける専門知識を駆使し、常人の発想力を超越したストーリーを展開させる、小松SFの真骨頂が楽しめます。
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