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ゴルギアス (岩波文庫)
 
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ゴルギアス (岩波文庫) [文庫]

プラトン , 加来 彰俊
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ソクラテスと3人の人物との対話は、弁論術が立身栄達の術とされている現実や若い人の実利主義的道徳意識などを次々と明るみに出す。プラトン(前427‐347)は本篇によって、個人の道徳と同時に政治の問題を追求し、アテナイの現実の政治に痛烈な批判を投げかけた。後に『国家』において発展させられた哲人政治の思想の第一歩である。

登録情報

  • 文庫: 326ページ
  • 出版社: 岩波書店; 改版 (1967/6/16)
  • ISBN-10: 4003360125
  • ISBN-13: 978-4003360125
  • 発売日: 1967/6/16
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (15件のカスタマーレビュー)
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35 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 『ゴルギアス』はプラトン諸対話篇のうち前期に属する作品であり、それはすなわち、登場するソクラテスがかなり実際の姿に近いと考えられていることを意味します。『饗宴』『パイドン』などの中期作品に見受けられるイデアはまだ現れず、そういった意味では読みやすく、対話篇の中では入門書と位置づけられるでしょう。個人的には『弁明』『クリトン』を読んだ後に手にとるのがいいかと思います。
 内容のほうに触れましょう。この本は当時アテネで既に有名となっていたソクラテスが賢人と名高いゴルギアスの館に赴き、ゴルギアス、ポロス、カリクレスといった三人の智者とそれぞれ論争を行うという筋立てで、対話形式によって書かれています。
 その論争のどれもは勢いがあり、読む者の知的な刺激を引き起こさずにはいられません。たとえば「不正を行われることは不正を行うことよりも善い」と真剣に主張するソクラテスに、若く勇ましきポロスは唖然としますが、彼の透徹な思考に裏づけされた理にかなう弁論を聞いて、やがて彼の主張が正しいことを認めざるを得ません。その詳細はぜひ実際に読んで確認してください。一見の価値があります。
 しかしこの対話篇の真骨頂はポロスでも題名のゴルギアスでもなく、最後のカリクレスとの論争にあります。「力こそ正義」と敢然として謳い、若者がほど良く哲学を学ぶのはともかく、年老いた老人が哲学なぞを学ぼうとしているなら、その老人をぶん殴って目を覚まさせてやるべきだと言いのけるカリクレスは、虚学を愛する、あるいは学んでいる者の頭の上に相当に重くのしかかることでしょう。彼の主張は文学・哲学を好む者には決して避けて通れないものを示しています。最終的にソクラテス・カリクレスのいずれに与しても、熟慮した時間は決して無駄になりません。
 対話篇の中でおそらく最も面白い本なので、繰り返し読むことを前提に購入してみて下さい。

(2011年7月13日 誤りがあったところを修正)
このレビューは参考になりましたか?
22 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
品行、誠実よりも雄弁と美辞麗句を振るう者が権力を
持つ古代アテナイが舞台。その代表者ゴルギアスの元
を訪ねたソクラテスが弁論のみを重視する政治家達を
痛烈に、そして鮮やかに批判する。
軽薄な弁論術批判から真の幸福とはなにかそして
正義の本質まで議論が追及されていく。
特に後半の智者カリクレスとの対決が見物。
現代における正義や真実に疑問をもつ方には
必読の書。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By raywayne トップ500レビュアー
形式:文庫
ゴルギアスは古代ギリシアの著名なソフィストの一人です。 ソクラテスは彼を論戦で黙らせた後、その弟子のポロス、さらにはその友人カルリクレスとの論争に移っていきます。 この作品におけるソクラテスのソフィスト糾弾の執拗さはすごいものがあり、なんだか意地悪じいさんが純真な若者をいびり倒しているような感が無きにしも非ず。 ポロスもカルリクレスも思わず“この人ったらー”という言葉を洩らしてしまいます。 加来氏の名訳も手伝って、彼らの困惑する顔が目に浮かぶようです。 このカルリクレスとの論争は、プラトン対話篇の中でも白眉と言える、二種類の人間の永遠の対立を我々に見せつけます。 132ページ目から始まるカルリクレスの一大演説を読んでください。 ニーチェも小躍りしたであろう名演説で、こんな“非哲学者からの反駁”を書けるところがプラトンのタダ者ではない所以です。 この作品で提出された不正の問題、政治の問題は、後の雄編“国家”で再び論じられることになる大テーマです。 

プラトン哲学として有名な“イデア”の概念はまだ出てきていませんが、私見ではイデア論というのは一つの壮大な観念の世界で、この論が真実なのかどうかは誰にも証明できません。 信じられる人には至福の教えで、そうでない人には何やら不思議で胡散臭いものにまで見えてしまうという点では宗教に近いものではないでしょうか? そういったイデア論の核心部分までいかなくてもいいから、とりあえずプラトンの著作にふれてみたいという人にこの本は最適だと思います。
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投稿日: 2008/2/29 投稿者: ドラゴン ポルト
ソクラテスの信念
弁論術の有用性を標榜する三人の論士とソクラテスが立て続けに議論を展開する。他のプラトンの作品同様、緻密なロジックはともかく非常に臨場感のある作品であった。続きを読む
投稿日: 2006/11/19 投稿者: KING王
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