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45 人中、40人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
金、金、金...,
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レビュー対象商品: ゴリオ爺さん (新潮文庫) (文庫)
フランス文学の巨匠バルザックの代表作です。が、まず彼の作品を楽しむには、彼の文体にできるだけ早く慣れる必要があります。「ドラマ」という言葉をあえて使用することの前置きだけで1ページ使い、 話が動き出す前の登場人物の1人の説明だけで、数ページを要しています。 しかしバルザックの作品の魅力はこの人物造形に上手さ、的確さにあります。 その人がどういう家に生まれ、そういう歴史をたどり、どういう行動から、どういう性質を持っているのが明らかなのか、 どうなっていくのか――作者は事細かに、時には哲学的な講釈を加えて叙述しています。 紙面を割いている分とても信憑性があり、「確かにこういう人いるよね」と、ふっと自分の身近にいる人を思い浮かべてしまうのです。 野心はあるが良心を捨てきれない「ラスティニャック」、冷徹で豪胆な策士「ヴォートラン」、 娘を盲愛する凡人「ゴリオ爺さん」といった、読了後も忘れられない魅力的なキャラクターを作り出しています。 なので最初の方は冗漫に感じるかもしれませんが、ちょっと我慢して読み進めてみれば、 きっとバルザックの世界にはまり込んでいけると思います。 ちなみにこの作品中では、読み手のこっちが哀しくなるくらい、「世の中、金だ!」といわんばかりにお金の話やモノの金額について書かれています……。 かなりアイロニカルな(著者の言うところの)「人間喜劇」です。
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
親の愛と金では足りない。,
By のっち (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ゴリオ爺さん (新潮文庫) (文庫)
「最初の30ページは、我慢して読むように、」と島地勝彦さんが別の本で書いてましたが、確かに冒頭の下宿人の紹介はかなり退屈ですが、物語が動いてからは、これらの登場人物全員が物語に関わり、 先行きが気がかりで、わくわくして読めます。 中盤まで物語を支配する謎の男ヴォートラン、彼の吐く言葉が、いちいちメモしたいほど、 よくできた人生訓で、これで一冊本が出来そう。 中盤の山場を過ぎると、それまで物語の影にいたゴリオ爺さんが中心になり、さらに高い山場を駆け抜けます。 あらゆる登場人物に感情移入でき、この世の縮図というべきパリが身近に迫ってきます。 金と愛、結局、欲望から逃れられる人間はいないという事が身に染みて判ります。一生もがき続けるしかない。 それ故に、主人公のラストの台詞は痛快です。
43 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ずしりと重い人物造形,
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レビュー対象商品: ゴリオ爺さん (新潮文庫) (文庫)
実に読み応えのある小説だった。人物の造形が重厚で、読み流せない本だ。 二人の娘を溺愛し、その幸福のためと信じて金を作り、自らは困窮するゴリオ爺さん。同じ下宿に住まっている若い二人の学生。そのうちの法律を学ぶ学生が主人公になっている。 自分のことしか考えていない娘達の存在と、苦悩する青年との対照が印象に残る。 「人間喜劇」というシリーズの一つであり、これに登場する人物はほかの小説にも登場するらしいが、これはこれとして完結したものとして読まなくてはならないだろう。 ゴリオ爺さんは、青年が銀行家に嫁いだ娘の恋人になる!ことを望み、二人を結びつけようと努力するのだが、そういう心理が理解できない。 描写が多いのではない。とにかくセリフが長いのだ。二ページぐらいずっとしゃべり続けていたりする。
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