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ゴダール 映画史(全) (ちくま学芸文庫)
 
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ゴダール 映画史(全) (ちくま学芸文庫) [文庫]

ジャン=リュック ゴダール , Jean‐Luc Godard , 奥村 昭夫
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

空前の映像作品「映画史Histoire(s) du cinema」のルーツがここに! 一九七八年に行われた連続講義の記録を全一冊で文庫化。

内容(「BOOK」データベースより)

「私は映画の歴史を、単に年代的なやり方で語るのではなく、むしろ、いくらか考古学的ないしは生物学的なやり方で語ろうと考えていました…私に興味があるのは、まさに、自分がかつてつくったものを見ること、そしてとりわけ、自分がかつてつくった何本かの映画を利用することなのです。」映画史上の名画と自身の旧作を上映しつつ個人史を自由に語るというユニークなこの連続講義は、空前の映像作品―『映画史』Histoire(s) du cin´emaへと結実する。語りを超えて映像と音からつくられる“真の”映画史は、ここから生まれた。

登録情報

  • 文庫: 717ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2012/2/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480094318
  • ISBN-13: 978-4480094315
  • 発売日: 2012/2/8
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
読みやすい! 2012/3/11
文庫になったことで初めて読みました。
大学での講義をそのまま文章にしてあり、口語体なのでとても読みやすく、どんどんページが進みます。
毎回ゴダールの映画作品1本と、他の作家の作品数本を上映して、それらについてゴダールが講義するという形式です。
話された言葉をかなり忠実に再現しているようで、「というか・・・」などの軽い言い淀み(?)も多いです。
それが臨場感を出しているように思います。
全体としては大変読みやすく、面白く、満足ですが、時々挿入されている写真が残念です。
おそらくハードカバーのときと同じなのだろうと思うので、ハードカバーをそのまま忠実に文庫にしたのであれば
この文庫のせではないのですが、写真が不明瞭すぎて、何がなんだかわかりません。
人物の顔のアップなどは辛うじてわかりますが、複数の人物が写っているであろう写真などは、
ただの黒と白の模様にしか見えません。こういうデザインなんでしょうか。

とはいえ、読みたくても高価すぎるし近所の図書館にも置いていないし、といった状況におかれていた方も多かったと思われるこの本が、
文庫として(2400円という価格ながらも)出版され、多くの人が読めるようになったという点は、その恩恵にあずかった一人として、とても嬉しく思います。

ちなみに別の方が、ゴダールの「遺族」とおっしゃっていますが、まだご存命です!
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 なんだか訳がわからぬようなわかったような、または、真実をこれほど明晰に語った本はあまりないのではないのか?とも思ったりする。
 映画とは何であるか?
 人生とは何であるか?
 男と女は何であるか?
 家族とは何であるか?
 ただ、彼はニーチェのような哲学者ではない。
 ニーチェのような◯◯◯なのだ。
「私はまだ一度も、ひとから《おまえの映画は左翼的だ》とか《右翼的だ》とか言われたことがありません。映画の連中が私になげつけた唯一の非難は、《おまえがつくっているのは、それは映画じゃない》というものです。そして、私がテレビの仕事をすると、《それはテレビじゃない》となるわけです。事実、私にとっては、自分の揺れ動きの限界点のすぐ手前にとどまることが難しいのです。そして、そのために私は身なりのよくない男とみなされてしまうのです。」(P460)

 淀川長治氏から「悪魔」と呼ばれたゴダールの映画への入門書としてはうってつけのものであり、この本を読めない人は彼の映画を見ても何もわからないだろう。
 ただ、信じる者は救われる。
 10代の頃の私と40才になった私にとって、バイブルであることには変りない。
 分厚くなって、幾分本物のバイブルらしくなったのも素敵である。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ゴダールが語る映画史は、映画全体の歴史ではなく、ゴダール自身の作品を自ら振り返るという”ゴダールの映画史”だった。
自分の知ること以外は自分には語れない、とも受け取れるが、自分の歴史こそが映画史そのものだ、といっているようにも受取れる。
ハリウッド嫌いの映画ファンにとっては、スピルバーグを詐欺師、イーストウッドをバカ言い切るゴダールに喝采したくなるだろう。
映画と言うメディアがもつ力は、常に時の権力に利用されるということを、ゴダールは盛んに強調する。
そういいつつゴダールは、自分が一部のファンからは神のようにあがめられ、大きな権力を自ら持っていることを明らかに意識している。
その一方で、自作が完成するまでのさまざまな裏事情を、細部にわたって公開している。
しかし、読者は、それもどこまで本当なのか、フィクションなのか、困惑させられる。
ゴダールは自らを、あまり作品を作らない一部の巨匠と言われる人と違い、常に映画を作り続けてきた、と自負している。
この本は、”お前の作品には物語がない”、”お前の作品は映画ではない”と言われ続けてきた映画作家の、貴重な証言集だ。
そうしたアウトサーダーの言葉からは、映画というものの本質を考えるヒントが沢山隠されている。
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