文庫になったことで初めて読みました。
大学での講義をそのまま文章にしてあり、口語体なのでとても読みやすく、どんどんページが進みます。
毎回ゴダールの映画作品1本と、他の作家の作品数本を上映して、それらについてゴダールが講義するという形式です。
話された言葉をかなり忠実に再現しているようで、「というか・・・」などの軽い言い淀み(?)も多いです。
それが臨場感を出しているように思います。
全体としては大変読みやすく、面白く、満足ですが、時々挿入されている写真が残念です。
おそらくハードカバーのときと同じなのだろうと思うので、ハードカバーをそのまま忠実に文庫にしたのであれば
この文庫のせではないのですが、写真が不明瞭すぎて、何がなんだかわかりません。
人物の顔のアップなどは辛うじてわかりますが、複数の人物が写っているであろう写真などは、
ただの黒と白の模様にしか見えません。こういうデザインなんでしょうか。
とはいえ、読みたくても高価すぎるし近所の図書館にも置いていないし、といった状況におかれていた方も多かったと思われるこの本が、
文庫として(2400円という価格ながらも)出版され、多くの人が読めるようになったという点は、その恩恵にあずかった一人として、とても嬉しく思います。
ちなみに別の方が、ゴダールの「遺族」とおっしゃっていますが、まだご存命です!