時間も予算もない中で制作されたのですから、(防衛部隊との交戦シーン等の)映像の使い回しが多いという心無い糾弾はもう止めにしてもらいたいのです。大東亜戦争や東京裁判の客観的再評価が叫ばれるのと同様に、本作も客観的な再評価が必要だと思います。
個人的な見解ですが、ミレニアム以降のゴジラ作品は、時間も予算もCGもふんだんに使ってあの体たらく。それに比べれば、本作は時間も予算もCGもない中で非常にがんばった作品と言えます。シートピア人にさらわれた伊吹兄弟を追跡する助手と、それを阻止しようとするシートピア人のカーチェイスは秀逸ですし、シートピア人も運転手に撃退されたり、イースター島経由で(ガイガン呼ぶために)Mハンター宇宙星雲に連絡を取るというお茶目な一面もあります。またジェットジャガーも、巨大化しても武器は己の五体のみ。メガロやガイガン相手に苦戦を強いられながらも、ゴジラと背中合わせに戦い、最後はガイガンの腕をへし折っています。
佐々木勝彦のオーディオコメンタリによると、海外では結構人気があったらしく、当時共産国のポーランドからもファンレターが来たそうです。オタクと呼ばれることを恐れずに、今こそ客観的な再評価をお願いします。