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今、というべきか90年代ある少女たちを席巻した、「ゴシック・ロリータ」のことについても言及している。もっとも、そこから書くことを連想されたのかもしれない。
内容は当然、「ゴシック」の語源から端を発し、
その独特の終末観、退廃を愛する心、そして「異形」を思い、「人形」を思う心にある。かの渋沢龍彦、中井英夫の描いた世界、
そして近年映画化された「イノセンス」から、球体人形についても述べてある。
ゴスを愛する女の子たちは確かに流行を追い求めてはいない。
色は「黒」で、もてることなどは考えていない(大半の男の子は、この格好を嫌う)また、先ほどの「異形」を愛する、吸血鬼信仰(といっても、本来のウラド・ツェペシュ公は決して美形ではなかったし、トランシルバニアの吸血鬼神話は、土着的な話らしい)などからか、「リストカット」に代表される自傷行為を繰り返すケースが多い。
すべてとはいわない。
人間を、自分さえも、「生きているもの」としたくないから、なのだろうか。
ここまでくると、一種の社会病理にも思えるのだが、
彼女たちの愛する世界はまさに「人形」なのである。
この分野に興味がある方は、ぜひ読むと面白いと思う。
高原さんの別の著作よりは、読みやすく、理解しやすい部分が多いと思われる。
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