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ゴサインタン―神の座 (文春文庫)
 
 

ゴサインタン―神の座 (文春文庫) [文庫]

篠田 節子
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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第10回(1997年) 山本周五郎賞受賞

出版社/著者からの内容紹介

現代人の心の淵と魂の再生を描く圧倒的筆力
ネパールから来た嫁、次々と起きる奇怪な出来事。失踪した嫁を探して辿り着いた神の山、ゴサインタンとは? 山本周五郎賞受賞作

登録情報

  • 文庫: 655ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2002/10)
  • ISBN-10: 4167605066
  • ISBN-13: 978-4167605063
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
直木賞の受賞作が「女たちのジハード」……そういうジャンルの小説(作家)には、いまいち食指が動かないなあと、食わず嫌いしてました。
でも、ある作家(たしか女流SF作家だったような気がするけど)が、すごく面白いとどこかで書いていて、それならと手にとりました。
そういうわけで、最初は及び腰。でもたちまち物語のおもしろさに引き込まれ、一気に読んでしまいました。
「私はこれを書きたいのです!」という作家の熱が伝わってきて、心を揺さぶられます。
おーい、直木賞ならこっちだろーっと叫びたくなりました。
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19 人中、17人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヤキソバ 殿堂入りレビュアー
形式:文庫
本書を読み進むにつれ、自分自身の俗物性が恥ずかしくなる。結木家は俗世の象徴の様な存在だった。歴史的にも大勢の社会的弱者の犠牲の上に成り立っている富と名声だ。ネパール人妻淑子の奇行により結木家のそれらが崩壊するのを輝和は止める事は出来たはずだ。しかしそれをしなかったのは、輝和自身も望んでいたからかも知れない。そして、本当に結木家が崩壊した後に輝和が得たものは絶望ではなく安堵だと思う。

しかしその後の展開は興味深い。無からの再出発だったが、淑子を中心に人の和が形成され、経済生活が自然に生まれた。しかも、そこそこの利益が出て潤うに至った。ここに人間の生の力強さと再生力を見る。それまでの淑子の神憑り的な奇行は崩壊と再生をもたらせた。この一連の淑子の行動の意味は釈然としないが、結果としてそういう事になる。そして淑子が失踪した事は彼女自身の役割を終えたという意味なのか?

そして輝和が淑子を追いかけて訪れたネパールの表の顔と裏の顔の落差の大きさには驚く。しかしネパールの山岳地帯の人々の生命力は殊の外強い。著者は日本的な物質文明を物差しにしてはならないと釘を刺す。

「神の座」と呼ばれる山を仰ぐ地で生まれた淑子の一連の行動は、もしかすると定められた事だったのかも知れない。ただし聖地は存在しなかった。
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この文庫版で648ページ(!)を読み終えたとき、軽く腑に落ちたという「ストン」じゃなくて、「ズシン」という読後感に襲われました。確かな筆力だけがもたらす圧倒的な超重量感のある長篇です。

東京郊外、神奈川県との県境に近い村に代々土地持ちの名家として栄えてきた「結木家」。跡取り息子の輝和は、40歳になって、まだ独身でした。40回以上見合いをしたが、どうしても結婚できません。病身の父、既に高齢の母のため、何より「家」の存続のために、380万円も支払って、ネパールから嫁カルバナを迎えます。その嫁が、実は「生き神」だったというストーリーです。

読みどころは、ダメ男の輝和の人生が地に堕ちていくプロセスです。輝和の視点に近い三人称で書かれていますが、作者の筆は容赦ありません。父、母が相次いで死にますが、カルバナは「すべてを捨てろ」と輝和に迫ります。古くから受け継いだ家宝はもちろん、不動産は村の人々に寄付させられ、貯金は信者にばらまかれ、とうとう家まで差し押さえの末、放棄させられます。文字通り無一文になって、二人は手洗いさえない山小屋に暮らしはじめます……

篠田ファンタジーの特徴でもありますが、ディテイルの事実の積み重ねが怒涛の如くすばらしく、浮わついた感じはまったくしません。人生の豊かさとは何なのか、宗教の根源とは何なのか、大切なものに気づかせてくれる一冊です。
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投稿日: 18日前 投稿者: buenafe2005
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欲望を捨てるとは何かを考えさせる
ゴサインタンとは、中国名で不毛の地の意味の、シシャパンマという、ネパールとの境にあるヒマラヤの8012m峰で、ネパール語で神の住む所の意だそうだ。蛇足だが日本にも... 続きを読む
投稿日: 8か月前 投稿者: せいざん
満足
満足です。
主人公の輝和の最初の印象は、最低な男だな!でした。
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投稿日: 11か月前 投稿者: ふむゆるう
究極の求愛?
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物語は始まる。... 続きを読む
投稿日: 2009/7/9 投稿者: RURU
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こんだけの筆力持った作家なんだから、その時々の世相に合わせてテーマ選ぶなんて小賢しいことするなって。そんなの無視して、デンと構えて、自分の書きたいことだけトコトン... 続きを読む
投稿日: 2009/1/16 投稿者: chanryuu
「愛」によりて
淑子ことカルパナの思いやりと優しさが、乾ききった心にしみこんでくるようです。一緒に逃げて、山中で暮らしたくなります。... 続きを読む
投稿日: 2007/1/18 投稿者: ep9podak1ldghj4!
会いたければ会いにいけばいい
結木が、愛するカルバナを探しに、進む、進む。どれだけ離れていようとも、会いたければ会いにいけばいいじゃないか、という声がこだまするような筆勢に、勇気づけられる、衝... 続きを読む
投稿日: 2005/5/18 投稿者: ベンジャミン
大人のためのメルヘン
両親と同居する農家の跡取り息子・結木輝和のもとに嫁いできた、ネパール人の花嫁・タミ。日本語を全く解さない彼女が、やがて神懸かり的な力を得ると、結木輝和の人生は転落... 続きを読む
投稿日: 2003/3/1 投稿者: 江口哲学
モノやお金への執着を捨てるとこんなにすがすがしい!
独身で農家を継ぐ40男が、ネパールから花嫁をもらうところから物語りは始まる。言葉も通じず、生活習慣も違うヨメを、男の母親が懸命に躾けるのだが、徐々に奇妙なことが起... 続きを読む
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