MetaCreations時代のPainter6を使い、その後しばらく離れていましたが、10、11と使っていました。
旧バージョンとの比較や改善点、また、12の特徴等記述致します。
10,11を使っていて12に乗り換えるかどうか検討している方などの参考になればと思います。
(10,11,12の使用環境は OS: Windows7 64bit CPU: AMD PhenomII X6 1065T メモリ:8GBです。)
Painter6を使用していた時は趣味で使っていたので、大した機能は使っていなかったように思いますが、
他のイラストソフトにはない描き味が凄いと思っていた記憶があります。
その使い勝手が脈々と受け継がれていて、基本の部分は12でもそう変わっていません。
それだけ受け入れられている、良い部分が基幹にあるソフトなのだと思います。
このペインターはバグと共に使うのが当たり前のようになっているソフトでしたが、
12はビックリする程安定して動きます。といいましてもちらほらバグはあるのですが、
今回は本気を感じられる出来になっています。
10ではレイヤー200枚、解像度2400*1800程度の画像を扱っている際、
開くのが重ければ、ブラシも重く、もうどうにもならないような感じでした。
11では少し軽くなったものの、ブラシのサイズゲージが数字と合っていなかったり、
何より使い勝手が悪くなってしまって、11を導入してからも10をメインに利用していました。
このソフトは使用者の使い方に合わせて何かをしてくれるソフトではなく、
ソフトのバグや仕様にうまく付き合いながら、使用者がソフトに合わせてやっていく、というソフトでした。
ですので、”どれだけレイヤーを減らせるか”に常に挑戦しながら描く、クリエイティブとは言えないスタイルが強いられました。
過去形で書いたら少々大げさかもしれませんが、
そう書きたくなるくらい、12では色々な面が大きく変わっています。
まず、ブラシが非常に軽くなった。
レイヤー200枚のイラストでも、すらすらとはいきませんが、実用範囲内になりました。
ガクッ・・・ガクッ・・・っと筆や消しゴムが進んでいたところ、
遅くても”ぬめぇ〜〜〜っ”としっかりと進むようになりました。
レイヤーがもっと少なければかなりスムーズです。
ただ、期待していた消しゴムの”入り”ですが、
素早く入れると引っ掛かりが出ます。
普通のブラシではそうならないので、そこが少し残念です。
(消しゴムは輪郭を出す手法の一つとして使えますので、スムーズでないと困るんです。)
ファイルの読み込みもかなり高速です。
先の例のイラストの読み込みが、10が30秒、11が20秒としたら、12は5秒です。
読み込んでから描けるようになるまで少し時間がかかりますが、
それを合わせても10秒程でしょうか。
10の3分の1の速度で開くような感覚です。
今までレイヤーは水彩・リキッド・通常に分かれていて、
ユーザーがきちんと指定しないと警告が表示されてしまっていたのですが、
(これがあると集中というか頭の中のイメージが途切れてしまう)
12ではレイヤーを考えずに書き込むだけで、リキッドレイヤーを勝手に作ってくれて
そこにシームレスに描けるようになっています。
また、水彩は普通のブラシと共存する事が出来るようになりました。
Photoshop等では当たり前の機能ですが、
ナビゲーションウィンドウが付きました。これがまた便利。
全体を見渡せるのはもちろんの事、先の例の重いイラストの場合、
拡大して書き込みをしていると、別の場所に移動するのも少し重いので、
ピンポイントに移動したい場所を指定してキャンバスを移動出来るのは感動ものです。
ナビゲーションの下に拡大率等のステータスが表示されるのも便利です。
それに加え、全体的なソフトウェアのデザインが良くなり、使い勝手がとてもあがりました。
10から残っているバグもあります。
例えば、パステルのアーティストチョークがバグり、選択した色を使いたいのに
パターンの色を勝手に読み込んでしまって元に戻らない事があります。
10〜11では設定ファイルを消したら直りましたが12では直らず、
3回程ソフトウェアを起動し直したら直りました。
また、12だけで起こる現象ですが、
カラーセットライブラリのカラーが勝手に増えます。これは今までなかったので仕様なのかな。
12で出来なくなった事もあります。
10〜11ではレイヤーを矢印で動かす際、押し続ければ押し続けただけ動きましたが、
12は連打しないと動き続けません。これは不便。(シフト+矢印で少しだけ動く量が増えます)
細かい事ですがレイヤーの名称変更がレイヤーウィンドウで出来るようになったのが便利です。
今までは別ウィンドウが開き、そこで変更しなくてはいけなかったのですが、
今回からシームレスに気持ちよく変更出来るようになりました。
新機能のミラーモード・万華鏡モードは本当に素晴らしいです。
左右対称の絵は結構描く事があると思いますが、
リアルタイムに左側を描けば右側が表示されるため、描いていて解りやすく、描きやすいです。
パーツを作って反転させる事はやはり、頭の中のイメージが途切れてしまうため、
このように絵を描く事に対して中断しないようになる事はペインターというソフトの性質上
とても素晴らしい改良点だと思います。
万華鏡モードは簡単に”らしい”模様がかけます。
ただこちらは安易に使うと同じようなものになってしまうので、
アイデアが必要ですね。
パッケージの芸者さんの絵(?)を見て頂ければ、
ペインター12の新機能満載で描いている絵なので、
今まで描けなかった(描くのがとても面倒だった)ものがそこにあるので解りやすいかなとも思います。
同じペンでも挙動が変わってたりします(良い意味で)
パッケージの芸者さんの右上の、円になりきっていない模様がありますが、
あれは今までは描けなかったブラシの動きです。
表現の幅がかなり広がったと思います。
総合的にとても良いソフトです。
今までの”我慢だ!我慢だ!”という使い方ではなく、
すらすらーっと、そして快適に、もう、イメージとしてはワイン片手にペンタブで・・・という位
優雅なソフトになっています。
今回から64bitにネイティブ対応されましたし、windows7上で開発されたようですし、
今までMac版はこんなバグないのにっ!!!とがっかりしていたWindowsユーザーさんには
特にお勧めしたいと思います。
バグは、あります。
ただ、今回は修正してくれる気があるようなので、
皆さん、見つけたらCorelに報告しましょう。
そうしたらもっと良いソフトウェアになっていくと思います。
最後に、
ディスクに入っているエクストラコンテンツは
インストールするだけでは使えません(Mac版はインストールの選択すらないので全部手動ですが)
しっかりとインストールされた先を指定してインポートしましょう。
それぞれのコンテンツウィンドウの右上のボタンから、
旧バージョンのインポートという項目を選択してインポート出来ます。
(なぜ旧バージョン?というのは置いておいて・・・ペインターですから。)
12、最高です。
やっと、ストレス無く仕事で使えます。