このレビューを見ている方には、「コールドリーディング」で有名な石井さんの本を手に取った方が多いのではないでしょうか。石井さんの本は何といっても読みやすく、人間関係で悩んだり、ビジネススキルをアップさせたいと思っていた方など、その実践的な内容に救われた方も、私を含め、多いのではないかと思います。
ただ、ちょっと好奇心の強い方はお気づきかもしれませんが、石井さんの著書の帯には、
「強力すぎて表に出てこなかった“裏”コミュニケーション心理術が初上陸」
とか、
「占い師、教祖、霊能者などの『限られた人たち』しか知らなかったコミュニケーション術が上陸」
などとあって、つまり、「コールドリーディング cold reading」はその言葉からしても輸入されたものなのだということが分かります。
この点について気になってはいたものの、深く追求せずじまいになっていましたが、「コールドリーディング」つながりでたまたま手に取ったのが本書。本書を読んでいて、石井さんの著書と内容的に重なる部分があるのに気がついたので、石井さんの本の参考文献表を見直したら案の定ありました、“The full facts of cold reading”。
「コールド・リーディング」という言葉はもちろんのこと、例えば本書には「フォーキング(分岐)」という言葉もでてくるし、石井さんの著書に出てくるものとほとんど同じ会話例が使われていたり、改変してあるけどかなり重複していたりと、石井さんの著書のルーツの1つといっても過言ではないと思います。
石井さんの本は分かりやすさに重点を置いていますが、本書はかなり踏み込んだ内容なので、本気で学びたいという方や、石井さんの本がちょっと物足りなかったという方にいいかもしれません。