レイ・ブライアントというピアニストは、一応、ビッグネームではあり、国内盤CDも多数販売されているが、多くのジャズファンや評論家にとっては、「2番手以降」的存在として、結構軽んじられていたのではないか?
かくいう私も、ジャズを聴き始めてしばらくの間は、なんとなく馬鹿にしてリーダー作を買い求めることはなかった。
それが、一般的なグレードや「革新性」などという愚かなレッテルに惑わされず。自分の耳で聴いて価値を決めることが出来るようになり、つまり、ジャズファンとして肩から力が抜けるようになって、初めて彼の魅力を素直に感じることが出来るようになった次第。
本作は、1964年にSUEという耳慣れないレーベルにトリオ+パーカッションで吹き込まれたもので、国内初CD化という。
内容は期待に違わず。聴いていて非常に良い気分になれる。いわゆる、ジャズ史を揺るがすような大傑作では決して無いが、ジャズファンが気軽に毎日聴けるアルバムとして、推薦度は高い。
特に本作には、アントニオ・カルロス・ジョビンがらみの2曲もありボサノヴァ(ラテン)系を彼がどのように料理しているかが興味深い。
今回の一連の<999円シリーズ>、国内初CD作品も多く、他の安売りシリーズと一線を画しており、侮れない。
とくに、レイ・ブライアントの昔の吹き込みは、後になって廃盤になってマーケットプレイスあたりで高値がつくパターンが多いので、ブライアント・ファンは、早めに購入しておきましょう。