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24 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
過去の捉え方,
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レビュー対象商品: コールドゲーム (新潮文庫) (文庫)
本書は、中学校で行われていた「いじめ」の標的・トロ吉による、かつてのクラスメートたちへの復讐劇を描いています。主人公は光也という高校生。中学校当時、彼はいじめに加わらず、常に蚊帳の外にいることを心掛けていた。 光也はいじめの主犯格だった亮太と仲が良く、高校に上がった今でも付き合いを続けている。 かつてのクラスメートたちとは、頻繁に連絡を取り合うことは少なかったが、旧友たちがおかしな嫌がらせを受けていることを知り、そしてそれがトロ吉のせいではないかと疑い始めた。 私は本書の登場人物に対して、あまり共感できない。 光也や亮太が過去のいじめを思い返して、「今はもう大人になった」「大人になって冷静に考えよう」というセリフをはいているが、それはいじめをしたことに対する反省を意味してはいない。自分たちのいじめの内容が子どもっぽかったことに恥ずかしさを感じているだけである。 非常にやりきれなさが残った。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
しょせん誰も本気では反省しない,
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レビュー対象商品: コールドゲーム (新潮文庫) (文庫)
後半で犯人の異常性を必要以上に強調することで、読後のカタルシスを青春小説風に誘導するという荒業を、作者が意図的に行っているとしか思えない作品である。罰を受けるべき存在である主人公たちが過去に行った行為は「ちょっとした嫌な思い出」であり、彼らが本作の中で経験したことは「ひと夏の冒険」でしかないという構造そのものが含む作者の悪意。 その悪意に対して星4つ。
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
共感ができない,
By まろ (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: コールドゲーム (新潮文庫) (文庫)
読みやすい文章とテンポの良い飽きさせない展開。「いじめ」という永遠の命題とともに、いじめられっこの復讐という内容も非常に興味深いものであり、読者に一定の緊張と興奮を与えることに成功している。だが、他の方も書かれていることでもあるが、視点である主人公側に対して感情移入がしにくい。 それぞれのセリフに「それは違うのでは」と思わず言ってしまいそうな部分が多々存在していた。唯一、まだ感情移入できていた主人公も最後にこちらの気持を裏切るような急激な思想変化を展開する。 最後までいじめられっこに対する同情は拭えず、いじめ報復に対する義憤的なものは沸かなかった。そして主人公達はとにかく自己保身が強く、非常に自分勝手である。17歳としては妥当なのかもしれないが、その視点から描かれた世界はあまりにも幼く身勝手で、読んでいる人間としては苛立ちが募るのだ。 青春小説としてそれが狙いとするならば本当に良く出来たものだと思う。技法的なものも全く問題無く、レベルが高い。 面白かったかどうかになれば私は☆3つになるが、小説の質となるともうひとつ☆が増えるかもしれない。
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