Jazzアルバムとしてはポップス色が濃い感もあるが、ヴォーカルものとすれば、聴きやすく、また完成度もおしゃれ度も文句のつけようが無い。ドラムレスとは思えないパンチの効いた作品で、ジャズとこだわるよりも一音楽作品として高く評価できるとおもう。
顕著に出るのは、“ホリー・コール色”というか、彼女の圧巻の個性。歌っているというより演じている女優のような感じでステージが彼女の舞台なんだなあと思わせる。溢れる才能を垣間見る(イヤ、垣間聞く)オリジナリティに満ちたアレンジも含めて、他の誰にも似ていない、また、とても真似できないパフォーマンスを体感できる。
一曲目「Trust In Me」は、なんかどこかで聴いたことあると思ったら、ディズニーのクラシック「ジャングル・ブック」の中で、大蛇がモーグリ少年を食おうと思って蛇の目で催眠術をかけながら「あなたはねむくな~る…」ってな感じで歌ってた歌。
「SMILE」は、個人的に大好きな曲で、色々なアーティストのを数知れず聞いていますが、このホリーバージョンは、1、2を争う素晴らしさで泣けてくる。
このアルバムで、一番だと思うのは、マイ・フェア・レディからの「On the Street Where You Live」の熱唱!
とても個性的なアレンジで情景や情感がひしひしと伝わる圧倒的な表現力に脱帽。
「ホリー・コール劇場」をぜひご堪能あれ。